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Different world

ピクシブにも載せているぷよ小説。たまにオマケ程度の小説もあったりなかったり。

前回のあらすじ


アミティ達は、りんごと再会することができたが、りんごも性格が変わっていたのであった。それに気づいたラフィーナは、クルーク達が止めるにも関わらず、みんなのことを心配してりんごに勝負を挑む。それに少し不満を持ったのが、アミティ。(みんな、ヒドぉい!)


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「見て!もうあんなにぷよを!」
アルルが指さすと、全員が注目する。
ラフィーナとりんごは、アミティ達が話している数分の間に、何段ものぷよを積み上げていた。
しかし

「・・・思った通りだ」
「え?」
クルークが呟くと、アミティは振り向き疑問に思うような顔をする。
「いつものラフィーナなら、もう連鎖攻めをしているはず。だけど、今回はまだぷよを積んでいる・・・。足をケガしているせいで、自分の力を出し切れていないんだ」
「そ、そうなの?」
「見てみなよ」
言われて視線を戻すと、ラフィーナは普段のツンとすました顔をしていてつらそうには見えないが、確かにまだぷよを積んでいた。
「それに、りんごは性格が変わって、強くなってるみたいだ」
「ええっ!?」
続けて言われ、見ると、りんごのぷよを置くスピードはいつもより早く、多くの連鎖ができそうなくらいのぷよがフィールドにあった。
「こ、このままじゃ・・・」
「ラヘーナ、負けちゃう?」
アミティの不安そうな言葉を、シグが続けた。
「確定したわけじゃないよ」
「へ?」
意外なアルルの返答に、アミティはきょとんとしてしまう。
「今回のぷよ勝負のルールは『フィーバー』。逆転の可能性もあるから、ボクたちは応援しよう!」
「そっか!頑張れー!ラフィーナ!!」
理由を聞いたアミティは、ラフィーナの方を向き、応援を始めた。
「クルーク、アミティを心配させちゃダメだよ。ぷよ勝負が楽しくなくなっちゃう」
「ボクはホントのことを言ったまでだ」
「・・・ホントはラフィーナが心配なんじゃ?」
「ち、違う!何でボクがアイツなんかを!」
「ケガの悪化が心配なんでしょ?とりあえず、ボク達も見ようか」
「・・・・ ああ」
そして、二人も彼女たちに視線を向けた。


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「できましたわ!」「カンペキ」
二人の声が響いた。
「ぷよを組み終わったんだ!」
アミティが再び声をあげる。
「解けたっ・・・ サイン」
先制攻撃をしたのは、りんご。
「ネージ・・・っ!?」
ラフィーナにおじゃまぷよが降り注ぐ。
「ラフィーナ!?」
「・・・平気だ。おじゃまぷよはまだ少ない」
「攻撃はできそうだけど、大丈夫かな・・・?」
それを見たアミティ、クルーク、アルルは、心配したり、予想したり。
「正解・・・」
そしてりんごはまたぷよを置き始めた。
「くっ・・・、まだまだよ!」
ラフィーナが叫んだ瞬間、風が森をざわめかせる。
「!」
その気迫にりんごは怯んだが、連鎖を組む速さは変わらない。
さらに風は強くなる。
それに合わせて、二人のフィールドにぷよが現れるスピードが増していった。
「二人とも、すごーい!それに、ラフィーナはケガのことなんて気にしてないみたいだよ!」
「ウン、勝てるかも!」
アミティが喜ぶのに合わせて、アルルも微笑む。
「コサイン」
りんごの攻撃。
また、おじゃまぷよが現れる。
「さっきより多い。これが落ちると・・・」
それを眺めながら、クルークは静かに呟き、
そして、風で揺れるピンクの髪の少女の方に視線を向けた。
「やっぱり、ケガのせいで先制攻撃はできませんわね・・・」
一つ、二つと、ラフィーナはぷよを消していく。
「このまま相殺していけば、フィーバーだね」
「やったぁ!逆転だよ!」
これを見たアルル、アミティは歓声をあげるが、
「・・・危ない」
「・・・えっ?」
今まで黙っていたシグの言葉を聞いて止めた。
「どういうこと、シグ?」
アミティが先ほどとは違う不安げな顔を見せ、指さす。
ラフィーナは次々とぷよをくずしていく。いつでもフィーバータイムに突入できる勢いだ。
「・・・」
シグは少し黙り、再び口を開く。


「あと一回、たりない」


風が、やんだ。