無理して電車に乗った日から数日がたち、また挑戦してみようと前向きな気持ちがでてきた。

 

今度はもちろん安定剤を飲んで。

 

 

このように、同じことを繰り返しながら少しずつ少しずつ前へと進んでいった。

このステップの踏み方や期間は人によってさまざまだと思うし、いつも前に進めるわけではなく、症状が悪化し状況的には後退してしまうこともあった。

 

そんな時は少し落ち込みながらも母の優しい言葉や寝てばっかりいる猫たちの姿に励まされ、何もせずにお休みした。

 

 

休職中には留学先の仲の良いホストシスターの言葉をよく思い出していた。

彼女はとても変わっていて、私の中にはない概念や考え方をたくさんもっている。

 

高校を卒業する彼女に「この後どうするの?大学?就職?」と聞いた時、彼女はこう答えた。

 

 

「今までずっと学校に通っていていたから、1年間人生のお休みをとるつもり。」

 

まさにカルチャーショックだった。

 

海外ではもしかしたら主流な考えなのかもしれないが、日本産まれ日本育ちの私にはその概念はなかった。

履歴書のことが頭をよぎってしまうから。

 

社会の歯車になれない自分に恥ずかしさや歯がゆさを感じるとき、

このホストシスターの言葉を思い出しては「これは今までずっと走ってきた自分に神様がくれた人生の夏休み」と考えるようにしていた。