『パプリカについて。』

「パプリカ」は、「唐辛子」全般を指すハンガリー語が転用された呼び名である。ハンガリーではパプリカは有名なシチュー料理グヤーシュをはじめ、数多くの料理に欠かせない食材となっており、かつては国をあげてパプリカを生産保護していた程であった。

パプリカの木は気候変化に強く世界中で育つが、よい香りに育つには暖かさが必要である。原産は南アメリカだが、パプリカの品種をつくり育てたのはハンガリーで、現在も一大産地である。アメリカでの主な産地はカリフォルニア州とテキサス州。

パプリカは香辛料としてもよく使われる。香辛料としては、赤い品種を乾燥させ粉末にしたものがよく用いられ、辛味はないが唐辛子に似た香りと鮮やかな色を持つ。