今日行われたドジャースとパイレーツの試合は
野球ファンだけでなくMLB選手・MLB関係者・メディアなど全ての人たちから大注目されていました。
それは大谷翔平とポール・スキーンズの初対決が実現したからです。
そしてその対決の結果があまりに劇的なものとなったため、すでに「伝説的な対決」と称賛されています。
でもそれを説明するには、まずポール・スキーンズの話からしないといけません。
ポール・スキーンズ(Paul Skenes)22歳
実家がアナハイムにありエンゼルスタジアムの近くだったため、小さい頃から何度も試合を見に行っていたといいます。
そして高校時代の2018年4月、大谷翔平の「本拠地投手デビュー」を現地で観戦。
初めて目にした二刀流選手・大谷翔平のプレイに大きな衝撃を受け「自分も彼のような選手になりたい」と強く思うようになったスキーンズは、大学時代にそれを現実のものとしました。
大学時代は投手と捕手の二刀流として大活躍。
2023年には大学野球の最高峰「カレッジ・ワールドシリーズ」で優勝し、最優秀選手賞を受賞しています。
2023年に行われたMLBのドラフトでは、全体ドラフト1位でパイレーツへ入団。
ただしメジャーでの二刀流は断念しています。
そして今季メジャーデビューすると、今現在まで3勝0敗と負けなし。そのため「怪物ルーキー」と呼ばれています。
スキーンズは試合前の6月4日(日本時間5日)に行われたインタビューの際、
「彼を見て育ったんだ。ドラフトされる前の自分は二刀流の選手を目指していた。彼はいろいろな意味でインスピレーションを与えてくれた」とコメント。
大谷翔平との初対決については「自分がすべきことをやり遂げるだけ。うまくいくことを願っている」と語ったそうです。
こういった経緯があったため、今日の大谷VSスキーンズの初対決が大注目されたわけです。
そして気になる対決の方ですが、これがあまりに劇的すぎて「マンガの世界をまた超えた」「すでに伝説的」と称賛されています。
第1打席:大谷VSスキーンズ
1球目から3球目まで全て100マイルを超えるストレートを全て空振りの3球三振
※これはメジャー史上初記録
第2打席:大谷VSスキーンズ
フルカウントから直球をとらえ、バックスクリーンへ豪快な15号2ラン
※スキーンズはメジャー5試合目での初被弾
第3打席:大谷VSスキーンズ
カウント1-1から直球をとらえ、ライト前ヒット
2人の初対決は翔平に軍配があがりましたが
この対決すごくないですか?
第1打席が1球目から3球目まで全てストレートで
しかも3球とも全て100マイル超えで
その3球を全て空振りして3球三振
そして次の第2打席では
その100マイル超えのストレートをホームラン!
しかもバックスクリーン!
こんなに清々しくて気持ちがいい
「力対力」「技対技」の対決を見られたことは
一生忘れないと思います。
翔平に打たれたホームラン打球を笑顔で見つめるスキーンズ
「やられた~!やっぱ大谷スゲー!」っていうところでしょうか。
試合後のインタビューで
「第1打席はうまくいっていたし球種の選択はよかったと思う。ただ、彼はマジでいい選手なのでホームランを打たれてしまった」
「彼のレベルならこういうこと(ホームラン)は起こる。脱帽するしかないよ」とにこやかな表情で語っていたそうです。
ちなみにこのポール・スキンズ
2022年11月22日、NHKで放送された
『メジャーリーガー大谷翔平 2022 アメリカの新たな伝説へ』の中でインタビューを受けています。
「大谷選手が、7回を無失点に抑えた試合を見ました。3日後の試合では、僕の頭上を越えるホームランを打ちました。特別な時間でした。高校や大学の二刀流選手たちに希望を与えてくれていますし、いつかメジャーで僕たちにもできるかもしれないと思わせてくれる」
髭がないとかなり若いですよね(笑)
つか、怪物と呼ばれるスキーンズでさえメジャーでは諦めないといけなかった二刀流をずっとやってきた翔平
「どんだけ凄いんだよ」っていう話です。
また息子自慢で終わってしまいました(笑)
■翔平VSスキーンズ全対決
Paul Skenes vs. Shohei Ohtani.
— MLB (@MLB) June 6, 2024
3 at-bats in an epic showdown. pic.twitter.com/1I5WrOGXuw