早朝に衝撃的なニュースが入ってきました。

 

不明潜水艇の残骸、タイタニック号付近で発見 乗員は死亡=米当局

米沿岸警備隊は22日、英豪華客船タイタニック号の探索ツアー中に消息を絶った潜水艇の捜索を巡り、無人海中探査機が発見した破片がこの潜水艇のものだったとし、乗員5人は死亡したと述べた。大規模な捜索活動は最悪の結果で幕引きとなった。
 
潜水艇を所有するオーシャンゲート・エクスペディションズも全員の死亡を確認する声明を発表した。
 
米沿岸警備隊のジョン・モーガー少将は会見で、カナダが提供した無人深海ロボットが22日の朝、タイタニック号の船首から約488メートル、水深約4000メートルの海域で潜水艇の残骸を発見したと述べた。残骸の状況は、爆縮(周囲からの圧力で押しつぶされる破壊現象)が起きたことを示しているとした。
 

 

 

 

残骸の状況は、爆縮(周囲からの圧力で押しつぶされる破壊現象)が起きたことを示しているとした。

 

 

「この潜水艇の前端部にある展望窓は水深1300メートルまでの耐圧性能基準しかクリアしていない」と問題提起した人が会社から解雇された・・・というこの話はどうやら真実だったようです。

  ↓

 

 

 

しかもとんでもない話が出てきています。

 

何と潜水艇をつくる時「4000フィートまでなら大丈夫」という説明を「4000メートルまで大丈夫」と勘違いしてOKを出してしまったというんです。

 

1フィートは0.3048メートルなので4000フィートだと1219メートル

 

確かに「1300メートルまでの耐圧性能基準しかクリアしていない」という話にピッタリ合っています。

 

 

メートル方が当たり前の私たちからすると

「そんなバカな!!」

「まさかそんなミスで!?」

と思うのが当然ですが海外では

長さや重さの単位法の勘違いによる大事故が

何度も起きています。

 

例えば、燃料の単位を勘違いした結果

燃料が足りなくなってしまって

墜落してしまった航空機など。

 

 

でも「そんなアホな」という事故は

あのNASAで何度も起こっています。

 

火星探査機を周回軌道へ投入するための距離を出した資料にはヤード・ポンド法で書かれてあったのに
この資料を見たNASAはメートル換算と勘違いして指示を出してしまったんです。
その結果、探査機は周回軌道に乗れず大失敗。
莫大なお金と多くの人達の苦労が水の泡と消えてしまいました。
 
また、「スイッチの入れ忘れ」という信じられない「単純ミスの中の単純ミス」で計画が失敗したことが何回もあるということ。
 
 
 
今回の事故で亡くなった方々は一体どれだけ恐ろしい思いをして、どれだけ苦しみながら亡くなっていった事かと考えると
とてもではないですが「気の毒」などという軽い言葉は言えません。
 
 
でもその反面、私はこう思うんです。
 
大勢の乗客たちが眠るタイタニック号は
その方々の墓場でもあるわけです。
 
その墓場を「わくわくする」「楽しみで仕方がない」と言って上機嫌で観光に行った貴方たち。
 
貴方たちは自分の命が尽きると知ったその時、タイタニック号に乗船し命を落とした人たちの気持ちをほんの僅かでも理解したのではないかと。
 
 
どうぞ安らかにお眠りください。
 
タイタニックと共に。