レギュラーシーズン76日目

 

6月21日(日本時間22日)

エンゼルス対ドジャース

本拠地:エンゼルスタジアム

 

エンゼルス大谷翔平は「2番投手兼DH」で先発出場

7回、101球を投げ5安打1失点

12三振を奪う快投を見せたものの打線の援護が無く3敗目

 

強敵ドジャースから1試合で12三振を取ったのはエンゼルス史上、翔平が初めてだそうです。

 

打者としては3打数無安打1四球

昨日に続きノーヒット。

あと1本に迫っている日米通算200号もお預けとなりました。

 

 

前回の登板ではやっと勝って

6勝目を手に入れることができましたが

ここ1ヶ月ほどの登板は

立ち上がりから非常に悪く

 

四球でランナーを出す→ヒットを打たれ失点

四球でランナーを出す→ホームランを打たれ失点

1回から球数が多くなってしまい6回までしか投げられなくなる

 

こういったパターンが続いていたので

「翔平の登板日にこんなヒヤヒヤさせられるなんて」と思っていたんです。

 

ところが今日は初回から制球が非常に良く

とても安定してて1回目から三振ショーに。

 

サクサクと終わらせていたので当然球数も少なく

「今日はイケる!」

「ドジャース相手に凄い!」

「今季一番いいピッチングなんじゃない?」

とドキドキしていたら

4回、フリーマンに先制の1発を食らってしまいましたが

相手がメジャー屈指の強打者フリーマンだったので「もうこれは仕方がない」という声が多数でした。

 

翔平が失点したのはこのフリーマンの1発のみ。

「あとは打線に火がついてくれるのを待っだけ!」と祈るような思いで見ていたのに味方の援護がほぼ無し。

下位打線だけでなく頼りの上位打線も完全に無音状態。

 

昨日に続いて今日も完封負けして翔平は3敗目になってしまいました。

球団初の「対ドジャースでの12奪三振」を記録したのに。

 

いつもだったら「こういう日もある!」「次の試合頑張ろう!」と気持ちを切り替えるところですが

今ってホント~~に山場なんですよ。

ここ頑張れるかどうかでポストシーズンに出場できるかできないかほぼ決まってしまうので絶対負けられないんです。

せっかくアリーグ西地区の2位に浮上できたのに昨日今日の連敗でアストロズに2位を取られてしまいエンゼルスは3位に落ちてしまいました。

 

今ここで踏ん張ることができなければ、また「万年4位チーム」と笑われるのが目に見えているし翔平は移籍(もしくはトレード)になる事が確実です。

本音を言えば「一度はエンゼルスでポストシーズンに行って欲しい」という気持ちがあるので、どうにか頑張って欲しいです。

 

あと気になったのは2回、ボテボテの内野ゴロを翔平がベースカバーに入った時、左足をひねったこと。

この後、降板はしなかったものの左足を気にしていたので心配していたら、6回突然おかしな投げ方になったんですよ。

足が全然踏ん張れなくて手投げしている感じ。

もちろん球速はガクンと落ちてしまっていたので「やっぱ左足やっちまったんじゃないの?」と超心配に。

結局7回まで投げて降板したんですが、ちゃんと検査して欲しいし、必要な手当てをちゃんとして欲しいです。

 

 

 

≪試合前≫

 

試合前キャッチボールで調整

エンゼルス対ドジャース 試合前、キャッチボールで調整するエンゼルス大谷(撮影・前田充)
 
笑顔でサムズアップポーズを見せる翔平
エンゼルス対ドジャース 試合前、笑顔でサムズアップポーズを見せるエンゼルス大谷(撮影・前田充)

 

 

≪投手の結果≫

 

大谷1回

1ベッツ 135キロのスイーパーで中飛

2フリーマン 141キロの縦スラで空振り三振

3Wスミス 158キロ直球で空振り三振(2個目)

投球数は12

エンゼルス対ドジャース 「2番DH兼投手」で先発し力投するエンゼルス大谷(撮影・前田充)
 
 
大谷2回
4ペラルタ 140キロのカットボールで一ゴロ
5マルティネス 159キロ直球で空振り三振(3個目)
6ヘイワード 137キロのカットボールでボテボテの一塁内野安打
7バルガス 157キロ直球で空振り三振(4個目)
投球数は29
 
一ゴロに仕留めベースカバーに入った翔平
この時左足をひねる。

2フリーマン 137キロのカットボール打たれ中越え先制ソロ被弾

3Wスミス 145キロカットボールで空振り三振(7個目)

4ペラルタ 148キロスプリットで投ゴロ

5マルティネス 140キロのカットボール打たれ左二塁打

6ヘイワード フルカウントから156キロ外れ四球

7バルガス 135キロスイーパーで空振り三振(8個目)

投球数は61

エンゼルス対ドジャース 2回表ドジャース無死、ペラルタ(右)を一ゴロに仕留め、ベースカバーに入る大谷(撮影・前田充)
 
 
大谷3回

8アウトマン 138キロスプリットで見逃し三振(5個目)

9ブッシュ 161キロ直球で空振り三振(6個目)

1ベッツ 157キロ直球で中飛

投球数は37

 
 
大谷4回

 

メジャー屈指の強打者フリーマンにソロホームランを浴びる

エンゼルス対ドジャース 4回表ドジャース無死、フリーマン(手前)に先制本塁打を浴びた大谷(撮影・前田充)
 
大谷5回

8アウトマン 147キロカットボールで一ゴロ

9ブッシュ 157キロ直球で遊ゴロ

1ベッツ 152キロ打たれ右前安打

2フリーマン 157キロ直球で投ゴロ

投球数は70

 

 

大谷6回

3Wスミス カウント3-1から148キロ高めに外れ四球

4ペラルタ 外角高め156キロ直球で見逃し三振(9個目)

5マルティネス 真ん中高め138キロスプリットで空振り三振(10個目)

6ヘイワード 155キロ直球でバットを折ったが右前安打。2死一、二塁

7バルガス 外角高め160キロ直球で空振り三振(11個目)

投球数は92

 

 

大谷7回

8アウトマン 155キロ直球で中飛

9ブッシュ 外角高め158キロ直球で空振り三振(12個目)

1ベッツ 152キロ直球で左飛

投球数は101。この回で降板

 

エンゼルス対ドジャース 「2番DH兼投手」で先発し力投するエンゼルス大谷(撮影・前田充)
 
エンゼルス対ドジャース 7回表を投げ終え、ベンチへ戻るエンゼルス大谷(撮影・前田充)
 
7回表を投げ終えウォラクとタッチを交わしてベンチへ
エンゼルス対ドジャース 7回表を投げ終え、ウォラク(左)とタッチを交わしてベンチへ戻るエンゼルス大谷(撮影・前田充)
 

 

≪打者の結果≫

 

第1打席

1回1死

ドジャース投手はオープナーの右腕グラテオル

フルカウントから外角高め直球見極め四球。トラウトの三ゴロで二封

エンゼルス対ドジャース 「1回裏エンゼルス1死、四球を選ぶ大谷(撮影・前田充)
 
第2打席

4回先頭

ドジャース投手は左腕ゴンザレス

カウント2-1から137キロのスライダーを打って左飛

 

エンゼルス対ドジャース 4回裏エンゼルス無死、左飛に倒れる大谷(撮影・前田充)
 
第3打席
6回先頭
ドジャース投手は左腕ベシア
初球151キロ高め直球を打ち上げ三飛
エンゼルス対ドジャース 6回裏エンゼルス無死、三飛に倒れる大谷(撮影・前田充)
エンゼルス対ドジャース 6回裏エンゼルス無死、三飛に倒れる大谷(撮影・前田充)
 
三飛に倒れ、うつむきながらベンチへ
エンゼルス対ドジャース 6回裏エンゼルス無死、三飛に倒れ、うつむきながらベンチへ戻る大谷(撮影・前田充)
エンゼルス対ドジャース 6回裏エンゼルス無死、三飛に倒れ、厳しい表情でベンチへ戻る大谷(撮影・前田充)
 
エンゼルス対ドジャース 6回裏エンゼルス無死、三飛に倒れ、厳しい表情でベンチへ戻る大谷(撮影・前田充)
 
 
第4打席
9回先頭
ドジャース投手は右腕フィリップス
カウント2-2から139キロのスイーパー打ち上げ中飛
エンゼルス対ドジャース 9回表エンゼルス無死、中飛に倒れる大谷(撮影・前田充裏
エンゼルス対ドジャース 9回裏エンゼルス無死、中飛に倒れ、悔しそうに声をあげる大谷(撮影・前田充)
 
中飛に倒れ、悔しそうに声をあげる
エンゼルス対ドジャース 9回裏エンゼルス無死、中飛に倒れ、悔しそうに声をあげる大谷(撮影・前田充)
 
「もうバット投げちゃうボク」
エンゼルス対ドジャース 9回裏エンゼルス無死、中飛に倒れ、悔しそうにバットを放り投げる大谷(撮影・前田充)
エンゼルス対ドジャース 9回裏エンゼルス無死、中飛に倒れ、悔しそうにバットを放り投げる大谷(撮影・前田充)
エンゼルス対ドジャース 9回裏エンゼルス無死、中飛に倒れ、ベンチへ戻る大谷(撮影・前田充)
 

≪試合結果≫

 

エンゼルス0-2ドジャース

 

チーム

 

【エ軍投手】大谷、ウェブ、ループ

【ド軍投手】グラテオル、ゴンザレス、アルモンテ、ベシア、ブレージャー、ファーガソン、フィリップス

【本塁打】フリーマン、バルガス(ド)

 

 

≪試合後インタビュー≫

 

-最近2登板はシーズン序盤くらいの状態に戻っているように見えるが

「前回より今日の方がよかったですね、投げ心地は。今日の方がダントツで良かったかなと思います」

 

-打撃面。相手はブルペンデー(救援陣がつなぐ試合)だったが、毎打席対戦する投手が違う難しさはあったか

「そこはデータも見ながら、今回がもちろん初めてのことではないので、対応はしたかったですけど、なかなかチャンスをものにできなかったかなと思います」

 

-今日の投球は直球、カットボールが多めで、スイーパーが減っていた

「ゲームプランであったりとか、そのバッター個人個人の傾向であったりとかによって多少変わってきますけど、投げ心地が良かったので、まっすぐを多めに投げたという感じですかね」

 

-投げ心地とはどこからくるもの

「セットの段階で、例えば2ストライクに追い込んだ後に、これで三振をとれるようなイメージが湧きやすかったり、それは打席でも同じですけど、指のかかりが良かったりとか、変化の仕方が自分の思った通り、ローケーションも含めて、投げられる傾向が多いのは、それはいい動きの方が強いと思うので。セットの段階で今日は良かったと思いますね。狙ってたところにいきそうな雰囲気はあったかなと思います」

 

-ここ2試合いい投球で、その前の悪い時期は乗り越えたという感じか

「これを継続できれば、もちろんいいと思いますし、それをするのがまた難しいことなので、今日の感覚をしっかりとまた何日か空きますけど、練習で確かめながら次回登板につなげたいなと思います」

 

-前回はイニング間、登板の間でメカニックを微調整していると話していたが、しっくりくるものは何か見つかったか

「今日はすごくよかったですね。ブルペンから良かったですし、それを試合の中でも継続できていたので、そういう感覚を、言葉では難しいですけど、継続するのが難しいかと思います」

 

-フリーマンに打たれたのは、狙ったところか

「もうちょっと低めに投げたかったですかね。ストライクじゃなくても空振りを取るボール球みたいな感じで投げたかったんですけど、浮いたらやっぱり打たれる。いいバッターはもちろん、そうですし、あれは自分のミスかなと思います」

 

-投打2つやる、時間的な難しさもあると思うが

「肉体的なことよりかは、切り替えだったりとか、今日バッティングは良くなかったですし、そういうメンタル的な部分が、難しいなと思う部分はたくさんあるかなと思います」

 

-故障者が続いているが、自分がなんとかしないと、という気持ちになるのか

「出ている選手はもちろん、みんな頑張ってますし、ジオ(ウルシェラ)もそうですし、レンドン選手もそうですけど、ケガをしている選手が一番悔しいと思うので、その分しっかりと、出ている選手がオフェンスで、中軸を打っている選手がやっぱり打たないと、なかなか得点にならないと思うので、そういう意味でも今日は良くなかったと思います」

 

-ドジャース初対戦。相手打線から感じたことは

「強いチームはどこもそうですけど、ゲームプラン立てて、全員で同じ目的意識をもってくるのは、アストロズもそうですし、ヤンキースもそうですけど、強いチームはそういう傾向が強いかなとは思います」

 

-具体的にどういうところで感じたか

「具体的にこれ1つということではなくて、カウントによって、捨てる球種を持っていたりとか、それを全員で共有して打線の流れの中で、今日はたまたまこっち側に流れというか、テンポが来ましたけど、いつ、逆サイドに行ってもおかしくないオフェンスの仕方をしてるかなと思います」

 

-高校時代にドジャースから熱心にスカウトされたが、特別な思いは

「ドジャースだけじゃなくて、僕がこっちに来るってなった時に熱心に誘いをもらった球団にはもちろん感謝してますし、ただ、投げる、打つに限って言えば、相手は相手で変わらないので、誰が相手でも自分がやるべきことをしっかりやりたいなと思います」

 

-ドジャースファンの間では来年来てくれるのでは、と期待している。そういう話は入ってきてるか

「シーズンはシーズンで集中したいなと思ってるので、代理人に任せてますし、自分自身はシーズンに集中したいなと思ってます」

 

 

 

明日は移動日なので試合はなく

明後日からはロッキーズとの3連戦!

6月24日はAM9:40スタートです!

 

大事なことなので今日も言っておきます。