市立船橋・男子バレーボール部監督“暴行”で逮捕 部員の顔面に至近距離から“ボール投げつけ“
27日、スポーツの強豪校、千葉・船橋市の市立船橋高校の男子バレーボール部の監督が生徒に暴行を加えたとして逮捕されました。監督の家族が取材に応じ、被害を受けた部員に謝罪した上で、「本当に一生懸命やるから、家族としては熱を入れすぎないでほしいと心配していた」と話しました。
「イチフナ」こと千葉・船橋市の市立船橋高校は、千葉県屈指のスポーツ強豪校です。サッカーをはじめバスケットボールや野球、陸上と輝かしい実績をあげてきました。
様々なスポーツで、全国にその名がとどろく有名校で27日、男子バレーボール部の監督、石井利広容疑者(60)が部員の男子高校生に暴行を加えたとして逮捕されました。男子バレー部も、インターハイなどに何度も出場したことがある名門です。石井容疑者はその監督を、長年にわたって務めていました。
学校側は27日午後4時に臨時会見を開き、暴行の内容などについて明らかにしました。
市立船橋高校 津田亘彦校長 「被害者(部員)の頭髪をわしづかみにして引っ張る。顔面にボールを投げつけるなどの暴行を加えた」
石井容疑者は去年11月、練習でミスをした部員に対し、激怒したといいます。上半身の服を本人に脱がせ髪の毛をわしづかみにして引っ張り、至近距離からバレーボールを部員の顔面に何度も投げつけたといいます。この時、体育館には40人ほどの部員、そして他の顧問もいたということです。
今の若い人達には信じられないと思いますが
私たちが学生だった頃は教師や部活の監督・コーチが生徒に暴言を吐いたり、殴る蹴るの暴力をはたらくなんて当たり前のことで
やられた生徒自身も生徒の親も「先生(監督)にやられたんならしょうがない」「やられた生徒の方が悪い」というのがまかり通っていました。
でも月日は流れ、今では生徒の心を傷つけるような事を言っただけでも大問題になってメディアに取り上げられる時代です。
なのにスポーツの強豪校での暴言・暴力は一向になくなりません。
多分、そういった強豪校っていうのは
「生徒(選手)を頭ごなしに大声で怒鳴り、殴る蹴るの暴力を振るって生徒を怯えさせ命令に従わせてきたから強豪校になった」
っていうのが沁みついてしまっているんじゃないかと思うんです。
「今の時代は暴力どころか暴言だけでもアウト」ということを頭ではわかっていても「怒鳴って殴って蹴らないと強くなれない、優勝できない」という固定観念があって、それに縛り付けられてしまっているんじゃないでしょうか。
そして、選手自身も選手の親も「イヤだな」とは思いつつも「監督の言う通りにしないとレギュラーから外される」とか「試合で使ってもらえなくなる」という強迫観念が沁みついているんだと思います。
だからこそ強豪校でのパワハラと暴力がなくならないわけです。
ってゆ~か、なくなるはずがないですよね。
でもそれって学生のスポーツ界だけでなくアマチュアのスポーツ界でもプロのスポーツ界でも同じだと思うんです。
文科省とかスポーツ庁とか、いい加減重い腰あげて、腐り切っているこの悪しき習慣を根っこから本気で改善したらいいのに、って思わずにいられません。
ただ、文科省とかスポーツ庁の上の人達って「選手なんて殴ってナンボ」「怒鳴って殴って蹴らなきゃ強くなれない」とか思っている人が多そう(苦笑)