ちょっと前に遭遇してしまったお話です。
ウチからホームセンターにいく間に
結構広い空き地があって
「ここいつまで空き地のままなんだろう」
「オシャレな店とかできないかな~?」
「住宅地だし無理か?」
「建売なら3~4軒立つもんな~」
なんてずっと思っていたんですが
コロナの第一波が来て
日本でも問題が大きくなってきていた頃
突然始まった基礎工事。
しかも一軒家。
でも工事の進み具合が異常なほど遅かったので
「いくら大きい家だからって何でこんなに時間がかかっているんだろう?」と思いつつ
完成するのをコッソリ楽しみにしていた私。
そしてやっと完成した家は想像以上にデカく
想像以上の豪邸でビックリ!
「わ~~!やっぱ社長さんとかの家なんだろうな~!」と、そこを通る度にチラ見していたんです。
ところが完成したのに一向に引越してこない家主さん。
ちょうどその当時、コロナが日本で爆発的に広まってしまって、テレビでは朝から夜中まで連日コロナのことを放送し始めた時だったので、
「何かあった?」
「もしかしてコロナで会社が潰れたとか?」
どうしてもそんなことを想像してしまいました。
でもそれからしばらくしてやっと引越してきたらしく
玄関には表札がかかり、駐車場には高級外車が見えました。
「やっぱ社長(笑)」なんて思いながらも
それからそこの道を通ることがなく
3ヶ月くらい経ってから久しぶりにその道を通ったら・・・
売り出してました。
「どう考えてもコロナじゃん」
「会社がもたなかったのか」
そんなことを考えていたんですが
私のすぐ前を歩いていた
お母さんと小学1~2年ぐらいの
女の子の会話が耳に入ってきました。
あらやだ!
結局売っちゃったのね~!
コロナで大変なのにこんな大きな家建てたりするからw
お母さん
それさ・・・
楽しいことなの?
何言ってんの!
違うわよ!
そんなわけないでしょ?
や~ね~~
必死に言い訳するお母さんに対し
女の子はもう何も言いませんでした。
多分相当なショックだったんだと思います。
「私のお母さんって人の不幸を喜ぶ様な人だったんだ」
って。
そしてこの時のことを一生忘れないはずです。
子供って親のちょっとした一言で
親が思ってもいないくらいの
大きなショックを受けることがあるし
一生消えない傷を負うことだってあります。
もし子供に話をするなら
「もしかしてコロナのせいで生活が苦しくなって家を売ることになったのかもしれないね」
「でもこんなに大きくて立派な家を建てた人なんだからきっと諦めないで頑張ると思うよ」
「いつかこの家に負けないぐらい立派な家をまた建てられるといいね」
っていうようなことを言ってあげて欲しいです。
なぜならそこから子供なりに色々なことを考えるきっかけになり
人として大きく成長していったりするからです。