毎年終戦記念日の時期になると

深夜を中心に第二次世界大戦関連の

ドキュメント番組やドラマ・映画などが

たくさん放送されます。

 

 

それを見ることによって日本国内で起こったことだけでなく、

アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・ソ連・その他諸々の国々で、その時一体何があったのか、ということを非常に詳しく知ることができるのですが

皆さんはそういった番組を意識的に見たことはありますか?

意識的に見ようと思ったことはありますか?

 

 

私は「あの戦争は一体何だったのか」という疑問を抱いた12歳の時から必ず意識的に見る様にしてきました。

 

そして今も、出来る限り多くの番組を見る様にしていて

リアルタイムで見るのが不可能な番組に関しては全て録画をして見る様にしています。

 

 

つまり、私はもう半世紀近くも戦争の番組を見続けてきたことになります。

 

 

そんなに長い間見続けてきたのであれば、もう全てを見尽くして、知り尽くしてしまったのではないかと思いますか?

 

 

答えはNOです。

 

毎年見る度に。自分がまだ知らなかった事実が必ず出てくるのです。

 

 

いえ、

 

「知らなかった事実が必ず出てくる」というより、知らなかった事ばかりが出てきてそのこと自体に大きな衝撃を受け打ちのめされます。

 

 

50年近く、あんなに莫大な数の番組を見てきて、あんなにたくさんの調べものをしてきたというのに、まだまだ知らない事だらけ。

 

その事が第二次世界大戦がどれだけ大規模で悲惨で根深いものだったのか、私に思い知らせてくれます。

 

 

 

 

見ていて特に辛いのは、やはり広島・長崎の原爆被害です。

 

番組によっては、原爆によって亡くなった方々の姿がそのまま映し出されることがありますが

「これが人なのか」と絶句して固まってしまうほど、無残な姿に変わり果ててしまっています。

 

中でも特に忘れることができないのは、自らも火傷で全身がドロドロに溶け、目も鼻もない状態になっているというのに、真っ黒こげになった赤ん坊を必死に抱き続けている母親の姿。

 

 

あまりのショックで何ヶ月間もまともに眠ることができなくなり食事も喉を通らなくなったことがあります。

 

体重は日に日に減っていき、目は落ちくぼんでガイコツのようになりました。

 

 

でも、原爆によって死んでいった方々の痛みや苦しさは、そんなものではなかったんです。

 

眠れないだの食べられないだの、そんな事は原爆によって亡くなった方々と比べようのないちっぽけなこと。

 

 

 

親しい友人達には「なぜ貴女がそこまで気にする必要があるの?」とよく聞かれます。

 

「戦争はもう100年近くも前に軍の暴走によって起こったことで私たちには何の関係もないし、何の責任もない事なのに」と言われてしまいますが、でもその考えは間違いです。

 

なぜならこの国の未来がどうなるかは、今生きている私たちに委ねられているからです。

 

 

 

 

人はなぜ取り返しのつかない愚かな過ちを犯してしまうのか。

 

それは知らないから。

 

 

知識がない・経験がない・見聞きしたことがない・調べたことがない・興味を持ったことすらない

 

事実を知らず、真実を見極める目も耳も持っていないから、取り返しのつかない、愚かで重大な過ちを犯してしまうのです。

 

 

 

 

 

無知は罪

この世で最も重い大罪です。

 

もう二度とあんな愚かな過ちを繰り返さないためには、

過去に一体何があったのかを正しく知ることしかありません。

 

そしてそこから

なぜあんなことになったのか

何が間違っていたのか

何がどういけなかったのか

どうしていれば良かったのか

ということを考えるのです。

 

 

見て、聞いて、調べて、知って、そして考える。

 

この国が再び間違った道へ突き進んでいくのを食い止めることができるのは

事実と真実を知っている賢い国民だけ。

 

 

今年も戦争関係の番組を見ていて初めて気付いたことがありました。

 

それは戦後少し経った頃のことです。

 

戦争に関わった人たちから様々な証言が続々と語られるようになってきたのですが

戦争を起こした張本人である軍のお偉いさんたちや皇室関係の人達の口から

国民に対する謝罪の言葉や、広島・長崎で被爆し亡くなった方々、地獄の苦しみに喘いでいる方々に対する謝罪の言葉が出ることは一切なく、自責の念すら1ミリも感じとることができませんでした。

 

つまり、『平民どもが国の犠牲になって何万人死のうが何十万人死のうが知ったこっちゃない。むしろお国のために死ねて光栄だったろう。有難く思え』ぐらいにしか思っていないという証拠です。

 

 

でも気づいていますか?

 

それが100年近く経とうとする今でも全く変わっていないことに。

 

 

 

あなた達はこの世で人のうらやむ幸せな暮らしをできる人間が何人いるが知ってる?

 

たったの6%よ

 

この国では100人のうち6人しか幸せになれないの

残りの94%は毎日毎日不満を言いながら暮らすしかないんです

 

いい加減目覚めなさい

 

日本という国はそういう特権階級の人たちが楽しくしあわせに暮らせるように

あなた達凡人が安い給料で働き、高い税金を払うことで成り立っているんです

 

そういう特権階級の人達があなた達に何を望んでいるか知っている?

 

今のままずーっと愚かでいてくれればいいの

 

世の中の仕組みや不公平なんかに気付かず、テレビや漫画でもぼーっと見て何も考えず

会社に入ったら上司の言うことを大人しく聞いて、戦争が始まったら真っ先に危険な所に行って戦ってくればいいの

 

 

ー女王の教室ー

 

 

 

 

だからこそバカなままじゃいけない。

バカな国民のままではいけない。

もう騙されっ放しではいけない。

 

国に指示されたことをそのまま鵜呑みにしたり国の言いなりになってはいけないし

薄笑いを浮かべた上級国民たちからの赤紙を、何の疑問も持たずに受け取る様なことがあってはならないのです。

 

 

「お国のために立派に死んでこい」などという、ほんの一握りの上級国民たちの戯言を

「ありがたい名誉」などとアホヅラ下げて犬死してはいけない。

 

絶対に。