大坂なおみに関する声明を四大大会が連名で発表「可能な限りのサポートをしたい」<テニス>

 

テニスの四大大会である全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は1日、女子テニスで世界ランク2位の大坂なおみや選手のメンタルヘルスに関する声明を公表した。

現在行われている全仏オープンの開催前、選手のメンタルヘルスがないがしろにされているとして試合前・試合後の会見を行わないことを表明していた大坂。5月30日には1回戦に勝利したものの、事前に告知していた通り会見は行わなかった。大坂には罰金が科されていたが、同31日に大坂が棄権を発表し全仏オープンを後にした。

また、棄権の発表と同時に、四大大会初優勝を果たした2018年の全米オープンから長い間うつ病に悩んでいたことも明かし、一時的にコートから離れることを示唆した。

全仏オープンは今回の大坂の発表に関して、全豪オープン、ウィンブルドン、全米オープンとともに共同の声明を公表。選手のメンタルヘルスや大坂のうつ病の告白について見解を綴った。

「グランドスラムを代表して、大坂なおみ選手がコートを離れている間、可能な限りのサポートと支援を提供したいと思う。大坂選手は非常に優れたアスリートであり、彼女が適切と考える時期に復帰することを期待している」

「メンタルヘルスは非常に難しい問題であり、私たちが最大限の注意を払うべきもの。これは複雑で個人的な問題であり、ある個人が影響を受けても別の個人が影響を受けるとは限らない。私たちは、なおみが自らの言葉でプレッシャーや不安を語ったことを称賛するとともに、テニスプレーヤーが直面する独特のプレッシャーに共感している。選手の幸せはグランドスラムにとって常に優先事項だが、私たちはWTA、ATP、ITFとともに、メンタルヘルスと幸福を促進するために、さらなる行動を起こしていきたい」

「私たちはコミュニティとして、メディアとの関連性を含め大会でのプレーヤーの体験や経験を改善していく。ランキングやステータスに関係なく公平な競争の場を維持するという観点から、変化を起こすべきだ。スポーツには、選手が他の選手よりも不当に有利にならないようなルールや規制が必要。私たちは、選手、ツアー、メディア、そしてテニス界全体と協力して、意義のある改善を目指す。グランドスラムとして、選手が最高の栄誉を得るための舞台を作ることを目指していく」

 

 

 

 

この件が初めて問題になった時

「ちょっとやり方がまずいよなぁ」

って私も思ったんですよ。

 

今のテニス界について何か言いたい事やお願いしたい事があるなら

国際テニス連盟、もしくは女子テニス協会に相談すればいいのに

いきなり自分のSNSを使って不満をぶちまけたってトラブルになるだけだし

テニス選手たちからも世間からも同意を得られなくなるのは明白です。

 

なのに、あまりにも強引」な形でそれを強行してしたため思った通り

「プロのくせに」

「それがプロだろ」

「何十億円も貰っておいてふざけるな」

といった批判の声が世界中からあがってしまいました。

 

 

 

大坂なおみ選手の、

ここ数年間の活躍は目を見張るものがあり

またコート上での活躍だけではなく

「コートに政治を持ち込まない」という

厳しい規則を押し切って、

黒人に対する差別を訴えるなど

社会的にも大きな貢献を果たしたことから

大坂なおみ選手は世界中のメディアで取り上げられ

時代のヒロインのような扱いをされていました。

 

 

もしかしてそのことで天狗になってしまい

「今の自分ならどんな事も言えるし世間だって賛同してくれるはず」

と勘違いして、

ああいう態度に出たのかな?

というようにも考えました。

 

 

でもそれをやった結果

テニス選手を始めとした外のアスリートたちからも世間からも厳しい声があがり

4大大会の主催者側からは「今後4大大会に出場できなくなる可能性がある」というコメントが出るまでになってしまいました。

 

そして大坂なおみ選手に対してのバッシングが大きなうねりになりかけたまさにその時

「うつ症状に苦しんでいた」と告白。

 

 

この告白によって世界中の意見がガラッと変わりました。

 

あんなに非難していた人たちが・・・

というよりあんなに非難してしまったからこそ

「何も知らずに批判してしまった」

「事情も知らずに批判した自分が恥ずかしい」

「本当に申し訳ないことをした」

という思いに駆られ、慌てて肯定意見を出しているんだと思います。

 

 

そしてそれは国際テニス連盟も同じです。

 

数日前までは「4大大会に出られなくしてやる」ぐらいの勢いだったのに今はこう。

 

「グランドスラムを代表して、大坂なおみ選手がコートを離れている間、可能な限りのサポートと支援を提供したいと思う。大坂選手は非常に優れたアスリートであり、彼女が適切と考える時期に復帰することを期待している」

「メンタルヘルスは非常に難しい問題であり、私たちが最大限の注意を払うべきもの。これは複雑で個人的な問題であり、ある個人が影響を受けても別の個人が影響を受けるとは限らない。私たちは、なおみが自らの言葉でプレッシャーや不安を語ったことを称賛するとともに、テニスプレーヤーが直面する独特のプレッシャーに共感している。選手の幸せはグランドスラムにとって常に優先事項だが、私たちはWTA、ATP、ITFとともに、メンタルヘルスと幸福を促進するために、さらなる行動を起こしていきたい」

 

 

 

もしかしてこういう流れになるのを踏んでいた?滝汗あせるあせる

 

と一瞬思ってしまいましたが

そういう計算高いことを器用にやれる人ではないので、『ひょうたんから駒』『棚からぼた餅』的なことだったと考える方が自然かと思います。

 

とにかく今のテニス界の状況を見るかぎり今回の大坂なおみ選手の取った言動は

テニス界に大きな一石を投じる結果になったと言えるのではないでしょうか。

 

もしこれで国際テニス連盟がルールの見直しや改正をした場合

大袈裟な話ではなく『大坂なおみ』という名は、永遠に語り継がれるようになるのではないかと。

 

 

 

 

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