三浦春馬さんが亡くなったのは
土曜日だったので
月曜日の今日は各局で
三浦春馬さんのニュースを
一斉に取り上げています。
それらを必死に見ていて
愕然としたことがありました。
それは三浦春馬さんが
仕事や生活について悩んでいたのは
ここ最近のことではなく
かなり早い段階からだったことです。
少なくとも、今から8年前にはすでに
「芸能界をやめて違う仕事をしたい」
「農業をやりたい」
と言っていたことを知り
「そんな前から!?」と
呆然としてしまいました。
そしてもっと驚いたのは
三浦春馬さんが
「芸能界をやめたい」
「違う仕事につきたい」
といった相談をした際
親からも先輩からも友人からも
「辞めるな。考え直せ」と言われ
芸能界引退を諦めていたという事実です。
三浦さんがイギリスに留学していた時の
ルームメイト(外国人男性)も
こんな話しをしていました。
(三浦春馬が)「日本の友人から“留学なんて無意味だ。すぐ帰ってきて俳優の仕事に戻れ”と言われた」といって泣いていた。
それをみて「この子は何でこんなに自信がないんだろう」と思った。
人気俳優が仕事を休んでまで
海外留学をするというのは
自分なりの夢や目標や
計画などがあってのことですよね。
その上で決心して留学してるのに
その人に向かって
「留学なんて無意味だ。すぐ帰ってきて俳優の仕事に戻れ」って・・・
三浦春馬さんの人格も尊厳も権利も
完全否定じゃないですか。
※私が見た時は「友人」となっていましたが
実際には友人ではなく事務所の人だそうです。
ってゆ~か、私思ったんです。
彼は友人や知り合いは大勢いたけど
自分の気持ちをきちんと理解してくれて
しっかりと受け止めてくれる人はいなかったんじゃないかと。
『若くてハンサムでスタイルもよくて
演技も上手くて歌も上手くて人気があって
仕事も次から次へと入ってきて
お金もたくさん稼げて
不満な事なんか何もないだろう』
なんて思っていたのは周りにいる人達や
いつもテレビで見ている私たちだけで
本人にしたら耐えられないほどの
不満や不満を抱えていたことは明らかです。
でなければ「死にたい」なんて
日記に書くはずがありません。
勝手な憶測で彼の家族や友人や仕事仲間を
批判するのはよくないことはわかっています。
でもどうしても考えずにいられないんです。
なぜ彼が自ら命を絶たなければいけなかったのか
なぜ誰も気づくことができなかったのか
彼を救うことは本当に不可能だったのか、って。
「もう亡くなってしまった人のことをあれこれ詮索したり暴くようなことをするのはやめよう」という人の意見も分かります。
私も「事細かに色々調べ上げて実はこんなことがあった、こういう事もあった」みたいに、故人の人生と尊厳を土足で踏みつけて汚すようなことはして欲しくありませんが
「なぜ死ななければならなかったのか」「なぜ死を選ぶしか方法がなかったのか」ということだけは明確にしておかなければ、彼の死はある意味『犬死』になってしまいます。
でも「こういうことが彼を追い詰めて自殺に追い込んだ」と分かることによって、反省する人・後悔する人・自分を戒める人が大勢出てくるはずですし、それが三浦春馬さんと同じような理由で自死しようとする人の命を救えることになるかもしれないじゃないですか。
「死ぬぐらいなら仕事なんか今すぐ辞めちまえ!」って言ってあげられるかもしれないじゃないですか。
日本人は何かというと、「見て見ぬふりをする」「臭い物に蓋をする」ということをしてしまいますが
そのせいで世の中が全然良くならないんです。
そのせいでどんどん酷い世の中になっていくんです。
だから教えてください。
なぜ?
なぜ彼は死ななければならなかったの?