いつもありがとうございます。
ハッピーダイエットの船田です。
避難民として生き、ピアノで認められた矢先に耳が全く聞こえなくなるなど、波乱の人生を生きたピアニストのフジコヘミングさん。
その演奏は魂を揺さぶるもの。
感動の音楽をありがとうございました。
ご冥福をお祈り致します。
5歳で日本に移り、東京音楽学校(現東京芸大)在学中に新人音楽家の登竜門「NHK毎日コンクール」に入賞するなど数多くの賞を受けた。
混血ゆえの差別や国籍喪失などの苦難も経験し、赤十字の「避難民」として渡独。
ベルリン音楽学校に留学し、米作曲家で指揮者のレナード・バーンスタインに才能を認められた。
しかし、名門ホールでのデビュー直前に風邪をこじらせ、耳が全く聞こえなくなった。
失意の中でスウェーデンに移住し、耳の治療の傍らピアノ教師をしながら欧州各地でコンサート活動を続けるなど、希望を捨てずにピアノに向かい続けた。
その波乱の人生を描いたNHKのドキュメンタリー番組が平成11年に放送されると反響を呼び、同年発売されたCD「奇蹟のカンパネラ」は200万枚を超えるクラシック界では異例の大ヒットを記録。
2001年には米ニューヨークのカーネギーホールでリサイタルを開いた。
公演活動で多忙を極める中、米同時多発テロの被害者救済のために1年間、CDの印税を全額寄付。
東日本大震災の復興のためにチャリティーコンサートを行うなど支援活動にも尽力した。90歳を過ぎても精力的に演奏活動に取り組んでいた。