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ハッピーダイエットライフの船田です。
永遠に分解されず体内に残留するといわれるPFAS(ピーファス)は、はたして健康に害があるのか、そして被害を減らすことはできるのか?
最近の陰謀論系の投稿でも、水道水に含まれるという記事を見るし、自治体の調査でも水道や河川から検出が続出している。
記事から大事なところを引用しよう。
まず、健康に害があるのかどうかについてアメリカのCDCが報告している。
米疾病対策センター(CDC)は、公式には、PFASが人体に及ぼす影響は「不確実」であり、さらなる研究が必要だとしているが、これまでの動物実験によりPFASが動物の「生殖機能、甲状腺機能、免疫系に影響を及ぼし、肝臓を損傷する可能性」が示唆されていることも認めている。
次に、どこに使われているか?
台所の「フッ素フライパンなど、焦げ付き防止の調理器具すべて」に使われているほか、
・テイクアウトのピザの箱
・ファストフードハンバーガーの包み紙
・エコもどきの紙ストロー
・水筒
・マスク
・汚れ防止加工のソファ
つまり、テイクアウトの料理や、ファストフードの料理を食べることは、PFASの危険性が高まるということ。
かといって手料理でも、テフロンフッ素加工のフライパンを使ったら同じリスクがあります。この場合は、鉄製のフライパンを使うといい。
少し高いし、手入れが必要だけど、一生使えると思うよ。私は若いころレストランで働いていましたので、鉄製のフライパンの方が好きです。
手入れの方法は、ちょっとネット検索で調べればわかるよ。
あと、私は塩水療法をお勧めしていますが、タイガーの水筒一択です。象印も同じ形のがありますが、内部がテフロン加工しているので、パスです。タイガーはステンレス製です。
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台所や食事に潜む「永遠の化学物質」PFAS、食品安全委員会が評価案を発表、避けるには
2/20(火) 11:33配信
ナショナル ジオグラフィック日本版
フライパンや鍋だけでなく包装や食品そのものにも、健康への影響は?
米国立環境衛生科学研究所(NIEHS)の前所長であるリンダ・バーンバウム氏は、以前は焦げつき防止加工の鍋やフライパンを使っていたが、すべて処分してしまい、今は1つも持っていない。なぜか? 食材が焦げつかないことを売りにする調理器具の多くにPFAS(ピーファス)が使われていることを不安に思うようになったからだ。
PFASは有機フッ素化合物のうち「ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物」の総称で、熱に強く、油脂や水をはじき、汚れを防ぐ性質があるため、さまざまな製品の加工に使われている。
PFASは非常に便利だが、環境にいつまでも残留するため「永遠の化学物質」と呼ばれ、人体に有害な影響を及ぼす可能性があるものも指摘されている。PFASはどこにでもある。汚れにくい加工をしたソファーにも、泡消火剤にも、地域によっては水道水にも、あなたの家の台所にもある。
だからバーンバウム氏は、焦げつき防止加工の調理器具を使うのをやめたのだ。「PFASには非常に多くの種類があり、あらゆる場所に、あらゆるものに、そして私たち全員の体内に存在しています。私はこれ以上PFASにさらされたくないのです」
近年、研究者や消費者の間でPFASへの懸念が大きくなっている。そもそもPFASとは何なのか? どんな影響を及ぼすのか? 台所からPFASを追い出すことはできるのだろうか?
PFASとは何か?
米国の非営利環境団体「環境ワーキンググループ(EWG)」の上級科学者であるターシャ・ストイバー氏は、PFASには膨大な種類があると説明する。厳密な数はわからないが、推定では1万5000種類以上あるという。
いずれもフッ素と炭素の結合を持ち、この結合から「汚れがつきにくく、油脂や水をはじくというユニークな性質が生まれます」とストイバー氏。しかも、「PFASはほとんどの人の体内に存在しています」
PFASのうちPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸、ピーフォス)、PFOA(パーフルオロオクタン酸、ピーフォア)、PFHxS(ペルフルオロヘキサンスルホン酸)は国際条約で規制や廃絶の対象となっており、日本では環境への影響やヒトと動物への毒性から、それぞれ2010年、2021年、2023年に製造と輸入が禁止されている。
米疾病対策センター(CDC)は、公式には、PFASが人体に及ぼす影響は「不確実」であり、さらなる研究が必要だとしているが、これまでの動物実験によりPFASが動物の「生殖機能、甲状腺機能、免疫系に影響を及ぼし、肝臓を損傷する可能性」が示唆されていることも認めている。
日本の内閣府食品安全委員会が2月6日にまとめた「PFASの食品健康影響評価書(案)」では、PFASのうちPFOSとPFOAについて、血清ALT値(肝機能の指標の一つ)やコレステロール値の増加、出生時体重の低下、免疫応答の低下との関連は否定できないと評価された。
一方、PFOS、PFOAおよびPFHxSについて、腎臓がん、精巣がん、乳がんとの関連についての証拠は限定的または不十分だとした。
「PFASが健康に悪影響を及ぼすことはないと主張する人もいるので、どちらが正しいのかと困惑するかもしれません」と、民間企業のためにこうした問題について研究している米アイオワ州立大学ポリマー・食品保護コンソーシアムのディレクターであるキース・ボルスト氏は言う。「けれども今では、これらの物質がかなり深刻な健康上の懸念を引き起こすと言えるだけの医学的証拠が蓄積されています」
PFASは台所のどこにある?
どこにでもある。PFASというと焦げつき防止加工の鍋やフライパンに注目が集まりがちだが、さまざまな食品容器に含まれている可能性がある。
PFASは、ピザの箱や電子レンジ用ポップコーンの袋など、ぱっと見ではわからないところに潜んでいる。「ファストフードをよく食べる人は、できたての料理をよく食べる人よりも体内のPFASの濃度が高い傾向があることがわかっています」とバーンバウム氏は言う。
なお、PFASは環境に広く浸透しているため、包装に関係なく食品や水に含まれていることが多い。米国の環境保護団体「天然資源防衛協議会(NRDC)」は、「食品は、育てられる土壌や水や空気を通じてPFASに汚染される可能性もある」と報告している。
農産物だけではない。米国での研究では、魚介類に含まれる場合があることが示されており、日本の食品安全委員会の評価書(案)でも、国内で購入した魚介類や藻類などからPFOSやPFOAが検出されたという調査結果が示されている。
PFASから身を守るにはどうすればよいか?
バーンバウム氏は、「個人の行動としては容易ではありません」と言う。
まずは調理器具だ。ボルスト氏は、焦げつき防止加工の鍋やフライパンをやめて、ガラス製やカーボンスチール製、鋳鉄製などのものを使うようにすれば、PFASを避けることができると言う。
しかし、それは簡単ではない。こうした鍋は手入れがたいへんだし、価格も高いからだ。
調理の面でも手間が増えるかもしれない。ストイバー氏は、出来合いのものはなるべく避けて、「食材をまるごと使って家で料理をすることをお勧めします」と言う。焦げつき防止加工の鍋を使いたいときには、食材を加熱しすぎないように注意しよう。
「食材を焦がしたり高温で調理したりすると、調理器具から剥がれ落ちた化学物質や有害なガスにさらされるおそれがあるからです」
表示は必ずしも役に立たないかもしれない。米消費者情報誌「コンシューマー・レポート」は2022年、「PFOAフリー」と表示されたある焦げつき防止加工のフライパンをテストして96種類のPFASを検査したところ、PFOAを含む16種類のPFASが検出されたと報告している。
どの製品を買うべきか迷ったときには、例えば、米非政府組織「グリーン科学政策研究所」と米ノースイースタン大学の専門家が運営するウェブサイト「PFAS Central」などをチェックして参考にしてほしい。
今後もPFASとの付き合いは続く?
これらの知識は有益だが、世界がこれだけ「永遠の化学物質」であふれているなか、台所からPFASを締め出すことはできないだろう。
だが研究により、電子レンジで作るポップコーンやテイクアウトの料理を食べるのを減らすといった小さな変化で、血液中のPFASの量を減らせることがわかっている。
「このような行動を重ねることで、違いが生じてくるのです」とストイバー氏は言う。 これだけの懸念があるにもかかわらず、なぜPFASは使い続けられているのだろう?
答えは単純。便利だからだ。ハンバーガーのソースが包み紙からしみ出して車のシートを汚すのを望む人はいないし、それを防ぐのにPFASを使う以上に良い方法は知られていない。
ボルスト氏は、「PFASほど費用対効果が高く、優れた性質を持つ代わりの物質は、現時点ではまだ見つかっていないと思います」と話す。
今のところ、選択の大半が個々の消費者に委ねられている。バーンバウム氏は、「PFASのような物質が本当に必要だと考えるなら、安全な代替品はないのかと問いかけなければなりません」と言う。「そして、安全な代替品があるなら、そちらに切り替えなければいけません」
文=JOEL MATHIS/訳=三枝小夜子
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