いつもならスムーズに進むトラムも遅れ、途切れることなく街を練り歩く人の群れ・・・
何のことかと思ったら・・・!!
Frauenstreikの日でした。
(女性ストライキ)
遭遇しましたが、紫がイメージカラーなのかな。
旗やプラカード、紫の布を身にまとった女性たちが、車やトラム、警察車が来ていることもお構い無しに、道路を練り歩いてました。
(クリックでドイツ語記事へ)
一体何の権利を訴えるストなんだろうと思い、ホームページを見てみると、
・上司に容姿や服についてコメントされること
・毎日、犯罪捜査の対象にさらされている黒人女性とその家族たち
・スイスでは2週間に1人の割合で密室で殺害される女性がいること
・滞在許可のためにDVに耐えなければいけない女性がいること
・性被害の告発が20%以下であるスイス
・同じ仕事でも男性より給料が低い女性たち
他にもいろいろ書いてありました。
これらの事実はすべて当たり前のことか?というのを投げかけてます。
スイス全土で女性の参政権が認められた1991年6月14日 (つい、こないだの話・・・) も初めての女性デモがあったそうで、日付が同じなのは偶然じゃないんだね。
性的な違いからくる暴力的な差別は言語道断として、明らかな女性蔑視が目立たないスイスや日本のような先進国では、ある程度の男女区別はまかり通っているところがありますね。
誰もそれを特に違和感があるとは感じずに暮らしているのでは・・・
政治の世界や管理職に女性が少ない
家事、育児、介護は女性が大半を担っている
賃金格差
この問題は、すぐには無くならないですね。
意思決定の場に活躍する女性が増えていけば良いと思いますが、そういう女性は男性に比べると少なめなのも事実ですし。
ストに参加するでもなく、今ある社会をそのまま受け入れている私は、大きな男女差別を経験することもなかった平和ボケか、社会の歪みのマイナス面の享受は避けてきたラッキーな人間ですかね。
こういうストイベントに途切れることがないくらいの人が参加するという事実に、私はただただ驚きであります。