ルガーノ旅行の続きは後回しにして、目下の関心ごと、花粉について。
※長いですからご興味ありましたら
ルガーノの花粉ですが、チューリヒよりも暖かい気候も相まって、チューリヒよりも時期早く飛散。
いつも5月から始まる花粉症が4月に始まったのは、
①今年の4月は例年より暖かかった
②すでに雑草花粉が飛散していたルガーノにいた
のも原因であったようです。
統計で雑草花粉がまだ飛んでいないと表示されても、天気が良ければ4月から飛ぶ、と確信した今年の春であります。
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5月最初の日曜日の今朝。
昨日の土曜日は一日出ずっぱりだったこともあり、夜中に喉の痛みに起こされてしまいました・・・
それだけでなく、少し前から、花粉症の症状に起こされる「花粉目覚まし」もスタート。
①顔、鼻、口の痒み
②鼻水ノンストップ
③喉の痛み
の安定三重苦ですが、目が覚めてしまった瞬間から鼻水が止まらないため、あっという間に山盛りの紙くずが出来上がります。
そのため、一度目覚めてしまうと、もう眠れないのです。
花粉とのお付き合い=スイス滞在年数となり、望まないこんな関係は早々に解消したいのですが、私の免疫バランスが変わらなければこの悲惨な状況も変わらないわけで・・・。
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ここ数年は毎日、花粉の飛散状況をアプリでチェックしています。
チェックしたからと言って、こんな自然いっぱいの国で花粉を避けることはほぼ不可能なので、ひどい日はあまり外に出ないように心がけるだけですが。
避けられないのなら、鼻水は許すから、喉の痛みはやめて・・・。
暖かくなったばかりなのに、「早く夏、終わらないかな」と思ってしまう残念な状況・・・。
2000メートル越えの山暮らし希望!
でも現実は平地暮らし・・・
耐える!
現在は、このような状況です。
Esche (トネリコ)
Birke (シラカバ)
Hagebuche (セイヨウシデ)
Platane(プラタナス)
Buche(ブナ属)
Eiche(オーク)
※グーグル先生に聞いた結果なので、訳が間違っていたら悪しからず
が特に飛散しています。
シラカバなどの木本花粉で苦しんでおられる方、心中お察しします。
先々週ぐらいからバルコニーで目立ち始めた黄色いものの正体は Raps (セイヨウアブラナ)。
私の場合、これが飛ぶ前から症状が出始めていたため、直接アレルギーがあるとは考えにくいですが、この中にひどいアレルギー症状を引き起こす花粉が混ざっていると思うと、目に見える黄色いものも敵だ!
スイスにも、花粉カレンダーがあります。
上の飛散状況の図ですが、チューリヒでも mässig (適度に)飛んでいる、とあります。
実際のところ4月から飛んでいると思うんですけど、強くなるのが5月から。
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私はずっと思っていました。
そもそも、Gräserって、何なのさっ!
一体どの草が、私を一体こんなに苦しめるのさっ!
"花粉症は、ヨーロッパではイネ科、アメリカではブタクサ(キク科)、日本ではスギ花粉が主です"
そんな事は分かっているんだYO。
そんな一括りにできない事情もあるはずだYO。
そこんところ、教えてYO。
この Gräser 花粉ですが、日本語では草から飛散する「草本花粉」とよばれるやつですが、その中でも特に、スイスで Gräser と見ると「イネ科植物」を指している という理解でいます。
日本語での理解としては、
草本花粉
ーイネ科(カモガヤ、オオアワガエリなど)
ーキク科(ヨモギ、ブタクサなど)
ですが、上の飛散状況の図の下から2番目が、Beifuss (ヨモギ) になっていますから、キク科のヨモギをGräserに含んでいないであろうスイスの図であります。
ちなみに、あまり知られていないキク科花粉症ですが、ヨモギ(Beifuss)がヴァリスやティチーノで観測されているとか。
いろんなサイトを閲覧すると出てくる単語が、Süssgräser (学名は Poaceae)。
こちらも「イネ科」を指していますが、私を苦しめる花粉め、全くもってSüss(スイート)などではない・・・。
イネ科の植物は9500あるといわれますが、全てが花を咲かせるわけでもなく、スイスには220のイネ科植物があると上記のサイトにはありますが、もちろんその一部だけがとんでもない花粉を飛ばす・・・
というわけで、スイスでメジャーな花粉症をもたらす正体は!
1 カモガヤ
2 オオアワガエリ
「チモシー」なんて、「ジモティ(死語)」のような可愛い名前をつけてるんじゃないよ!
それに、いろいろ似すぎてて見分けつかない!
私の場合、こちらに反応が強く出ることが血液検査で分かっております。
3 オオカニツリ
4 ネズミムギ
これ、日本でもよく見るやつやん。
スイスでは、愛しい存在のことを「ネズミちゃん」と表現するけれど、
ご興味がおありでしたら、こちらの記事をご覧ください→★ねずみちゃんて何ぞや
私はあなたのことを「ねずみむぎちゃん」などとは死んでも呼ばない。
5ライ麦
ライ麦は健康的て身体にも良いしパンでも食べるけど、私の場合、ライ麦花粉に強いアレルギー反応があることが分かっているので、要注意なのです。
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もちろん、これだけじゃないけれど・・・
こう見ると、そこら辺で見るものばかり!
2年前、友人の犬の散歩に付き合ったら、花粉が飛んでるのが分かったぐらいひどい道がありましたが、その日は夜中に目が覚めて眠ることができなかったことを今でも覚えています。
まさに、山野草という名前がぴったり!ザ・スイス。
牧草地が多い国だけに、とにかく草が多い。
最初の2つの写真のカモガヤ・オオアワガエリなんかは牧草として栽培される代表格らしい。
この時期、本当に日本に避難したくなるんですが、日本みたいに「堤防や水辺に近寄らなければ大丈夫」とか、そんな対策できるレベルでない。
どこかで読みましたが、
イネ科植物の花粉は、飛んでせいぜい200メートル。
スギ花粉のように長距離選手ではない。
距離は飛ばないけれど、空気中に含まれる花粉の量が多すぎるんだYO。
スイスでは全人口の20%がかかっているという花粉症。そのうちの多くが、この山野草にやられている・・・
草に見えるからと言って、全ての草がアレルギーを引き起こすわけではありません。
部屋の湿度を上げるために草本の植物を置いていますが、それが原因となる花粉を飛ばさないことを調べた上で置いていますから。
allergiezentrumのサイトで詳しい情報をどうぞ。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」で、いつか勝利なるか。

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草に分け入る行為は、ダメ、絶対。
自分の夫が農家の人間でなくてよかったと、心から安堵しつつ鼻をすする毎日。