「どんな感じですか」

えっと肛門が痛いです

「ああそう・・・・・・」

・・・・・・

「・・・・・・」

・・・・・・

「・・・・・・診ましょうか」

……はい

「じゃあズボン脱いで壁のほう向いて力抜いて」

……はい

「あ、パンツは脱がなくていいです」

あ、はい。そうすか。では…

「ハイ指入りますよー」

きゃっ!

『ホラ力抜いて!』

※看護師のおばちゃんがバシバシたたいてくる


<客観カメラ>

壁向いて寝ころんだ32歳おっさんの肛門に指を突っ込むおっさん

そして32歳ケツをスパンキングしながら口汚く罵るおばちゃん

恥辱にむせび泣く32歳おっさん


・・・・・・

「異常あるね」

知っとるわ!だから来たんですけども!

「根治は切るしかないんですよ痔は」

!!マジか切るのか都合が悪くなったらすぐ切るのか

ディーさんそういう大人になりたくないなあ

「でも切らなくてもいいと思うんですよ」

どっちやねん

「とりあえず炎症を抑えてからですね」

炎症?

「あ、炎症です。たぶんバイ菌入って痛いんですね」

じゃあ大事ではない?

「今んとこはたぶん」

たぶんてあんた

「ま、今切らなきゃ死ぬって状態でもないみたいね」

みたいてあんた

「ま、抗生物質出しときますんでとりあえずは炎症を抑えましょう」

はあまあそれでいいなら

「ま、もし抗生物質飲み始めて5日くらい経っても治らない場合はその時に、と」

……

「……」

その時になんやねん!

「ま、どうしてもって場合は専門医が月曜日にいるんでその時にでも」


!!!!!!!!


せ、専門医じゃない?

君は肛門のエキスパートではないのか?

私は外科のおっさんに肛門を弄ばれただけ!

屈辱!

カノッサの屈辱!

中央病院の恥辱!


でも少年は約束を守ったよ

だからみんなは私にご褒美をあげるべきだと思うよ。

夢をあきらめず勇気を持って前に進んだ私を

もっとたたえるべきだ!

そして、指と機械を突っ込まれた影響で

肛門が昨日よりも痛いよ。

行かない方がよかったんじゃ・・・

とは全力で思わないようにしてるよ。

そして塗り薬を塗る時の32歳おっさんの画面といったら。

ちなみに私は正常位派です。

バックだと窓に反射した自分の姿が見えていかんのですよ。


そんな私をみんなして讃え、称賛するがいい!


今日のケツ論:でも結局は切らないと治らないらしい。