ふとテレビを観たらドラゴンボールGTやってたわ。しかも最終回。

知っての通り、私はテレビや映画で泣いたことがない。

だが。

危うく持ってかれそうになった。

どういったいきさつか知らんけど、悟空が神龍とどっかいってしまうの。

それ自体は別にどうって事ないというか

むしろ最終回にありがちな展開なんだけど

悟空が神龍に「寄り道していっていいか?」

って言ってついた先がカメハウス。

そこにはすっかり年取ったクリリンと亀仙人とウミガメがいて

クリリンと座ってサシで話し込む。

「あの時は一緒に修行したんだよな。負けたほうが飯抜きで」

「おめえ、ズルばっかするんだもんな」

悟空立ち上がる

「クリリン、いっちょやってみっか!」

「おいおい、もうお前にかなうわけないだろ?」

「いいからいいから」

拳を交える二人。

そして、クリリンのパンチがヒット、海岸までふっとぶ悟空。

「いてて。はは。何にも変わってねえや…」


ここですよここ!

危うく男色さん泣きそうになったよ!

だって私、週刊ジャンプで連載第一回を読んだんだよ?

それが小学校低学年のときで

それから大人の都合やなんやで連載が続いて

宇宙で一番強いフリーザを倒したあとも

なぜかそれより強いセルや人造人間やブウが地球にあらわれるとか

いまいちファンタジーにかける世界観になってきて

なんだか私のほうが大人になって

GTは受け付けないなー子供向けに作ってるんだろうなー

と思っていたら、一方の悟空は何にも変わってなくて、

自分がこの世からいなくなる間際に寄った場所が

GTを見る子供が知らないであろうカメハウスで、

強さの面では早々にライバルでなくなったクリリンの元だったのよ。

つまり、悟空にとってクリリンと過ごしたあの修行期間は
何物にも変えがたい期間だったわけ。

生きていると、友達という存在=自分にとってメリットのある存在

に錯覚しがちだけど、そうではないよと悟空は言っているのよ。

単純に、気の許せる存在=友達。

友情論は人によって違う。

けれども少なくとも私は親友かくあるべきだ、と思えた瞬間だったわ。

そして、これは同時に

私の中のドラゴンボールが終わった瞬間でもあった。

ありがとう、悟空。ありがとう、ハッチャン。ありがとう、スポポビッチ。

そして、ありがとうドラゴンボール。


今日のケツ論:でも泣いてないよ