謎多き我が家族~I didn't know my uncle~ | 猫待ち草

謎多き我が家族~I didn't know my uncle~

今日、お彼岸なので私は父方の祖父母の家に行った。

仏壇に火を消した線香をささげて、
祖父や祖母と話に花を咲かせていた。

祖父「そうだ!酉年だからこれも持ってけ!」

いきなり祖父が立ち上がり、棚から何やら出してきた。


透明のプラスチックでできた、厚さ1cmの鶏だった。


「へ~!おじいちゃんが作ったの!?」


私の祖父は小さな鉄部品工場を経営してたので、
てっきり祖父が遊び半分で作ったのかと思っていた。


祖父「いいや、アニメを作っていたあいつだ・・・」


「あいつ・・・?」


しかし祖父は話を変えてしまってそのまま聞けなかった・・・。


・・・

家に帰って、母がその鶏を飾ろうとしていたので、
誰が作ったのか聞こうとして振り返った。


「!?」

私の背は凍りついた。


視界に知らない男性がいたのだ。



すぐ消えてしまったが、
確かに男が立っていたのを見た。
顔まで見えなかったが、男性だと判断できたほどだ。

私はそのことも含めて、母に聞いてみた。


母「お彼岸だからついてきちゃったのね・・・」

「お彼岸だからって、・・・誰が!?」


母「・・・おじいちゃんの、弟さんよ」



「えっ!おじいちゃんに弟なんていたの!?」


母「ええ、その人はアニメを作っていたわ。

  そのアニメに使っていたのがこの鶏なの。

  思い出がたくさんこれに詰まっているはずよ・・・」



「・・・(私にとって)叔父さんは、どうして死んだの?」


母「不慮のバイク事故よ」

「バイク事故!?」

私の父はバイクと関わりがある仕事をしていた。
毎日バイクで通勤しているため、
バイクの事故で死んだ人の物を家に
持ち込んでしまった事を少し後悔した。


母「死んだ私の父の弟と、
     同じ時期に死んでるわ」


同じ時期と聞いて、私は悪寒が走った。
私の両方の曾おじいちゃんも、同時に死んだのだ。

どうしてここまで境遇が似ているのか、私には解らない。
まだ、私が知らないこともあるようだ。

私の家族には、代々からの伝統がある。

秘密は、
 墓まで持っていく事。

祖母も祖父も、まだ何か隠しているようだ。
私は親戚付き合いが、まったくない。
なので、叔父が居たなんて知るよしもなかった。

死んだ話を聞いた母は、父から聞いた。
父も幼い頃、たまたまその場に居合わせて聞いたらしい。

謎はわかるどころか、余計深まった・・・。