雪の日に・・・ | 猫待ち草

雪の日に・・・

それは昨日のことだった・・・。




コレ「わ~、雪だ雪だぁ~♪」

シラス「雪合戦できるかも~♪」

コレ「だけど、横殴りの吹雪の中できるかな♪?

シラス「出来ないな♪ あ、つぎ体育館で
     バスケだから早く着替えて行こー」


コレ「うん、あの先生、怒ると怖いもんね」


体育館 バスケの試合中・・・




シラス「このままゴールに入れてやるぅっ!!」

コレ「フンッ、バーカ♪」


 いきなりすれ違いざまにコレにボールを取られる。


コレ「も~らいっ♪!!!」

シラス「させるかぁっ!!!」



 その時、ほとんど捨て身状態で突進してきたシラス

 ボールを掴んだ。

 だが、コレの足がシラスの足が絡み合い、

 さらに体育館の窓が開いていたらしく、

 雪が少し入っていたため床がひどく濡れていたので、

 コレは見事に足を滑らせて


ゴキンッ!



 と、なんとも言えない鈍い音を立てて顔面から転倒した。

 しかしコレは顔の表情も変えないですぐ体勢を立て直し、

 シラスからボールを奪って試合に勝った・・・。



シラス「・・・あのさ」



 コレが他のチームの試合を観戦してる時、

 シラスは隣りに座って話しかけてきた。



シラス「・・・足、もういいの?」

コレ「うーん、どうだろう・・・。まだちょっと痛いかも、」



 ちょっとどころではないはずだ。とシラスは思った。

 何故なら、コレの足首が、一瞬だけ90度に曲がった

 ところを、シラスは見ていたのだから。



シラス「保健室には、行った?」

コレ「行ったけど、保健室の先生が
   出張みたいで診てもらえなかった。
   けど、平気だよ。すぐ治ると思う(^^)」



 紫色に変化した右の足首を隠すように

 さすりながらコレは言った。



コレ「あ、先生が並べだって。 早く号令かけなきゃ・・・」



 立ち上がる時、コレの顔が一瞬、歪んだ。




コレ「気をつけーっ! 礼っ!!」

全員「ありがとうございましたー!」




 体育館から生徒全員いなくなり、

 コレは係りで先生から鍵を預かって、

 4時間目だったので最後まで後片付けをしていた。



シラス「・・・おい」

コレ「あ、まだ教室に戻ってなかったの?」


 制服姿のシラスが、片手にコレの制服を持って立っていた。



シラス「あっちで着替えてろ。後はやっとくから。
    その足じゃ、こんなの運べないだろ」




 シラスコレに制服を渡して、

 ステージからマットを降ろして体育倉庫へ運んでいった・・・。



コレ「ありがとう。おかげで助かった(^^)」



 着替え終わったコレが、

 体育館の鍵を閉めたシラスに言った。



シラス「・・・ちょっとそこの階段に座って待ってて」

コレ「え? わかった・・・」



 コレは言われるがまま、階段に座った。

 雪の勢いは朝より落ちていて、ぼたん雪になっていた。

 走ってくる音で、コレは我に返った。



シラス「悪い悪い、コレ、ちょっと腫れた足首見せろ」



 シラスは隠すように後ろにやっていた右手を出した。

 その手には、真っ白な雪のテニスボールほどの塊があって、

 痛々しく腫れたコレの足首にそっとあてた。



シラス「保健室の先生がいなかったってことは、
     アイスロン、もらってこれなかったんだろ?
     ・・・まったく、今日が雪でよかったよ。
     もう雪が解け始めてるから、
     汚れてない雪を探すの大変だったんだぞ」


コレ「そうだったんだ・・・。
   意外とシラスって、優しいんだな」

シラス「ばーか、今日だけだ!
     ・・・おまえ、いつも雪の日は動けなくなるからさ」


コレ「そーいえば、そうだったね・・・」

シラス「・・・次は、もし雪が今日みたいに降ったら、

     怪我、すんじゃねーぞ。

     せっかく雪合戦ができても、
     これじゃあできないじゃないか」


コレ「アハハ・・・、ごめん」

シラス「謝んなよ。まあ、教室に帰ろ。
     弁当食べる時間がなくなるぞ」


コレ「うん!」



・・・そんな、温かい雪の日でした。