一年生の年は少年団の練習が主でした。基本は土日だけ。練習が終わってから親子で良くボールを蹴りました。大人の私からすると小学生の4号ボールってめちゃくちゃ軽いんですよね。力を抑えてキックするとちょうど良い感覚で、凡庸なキックも息子、他の子ども逹から見れば強シュートやコントロールされた軌道に見えたり、「すごい、どうすればそんなシュートを打てるの?」と驚かれたりして自分が上手くなった気分にさせてもらいました。子どもは純粋で素直なところがあり可愛いですね。
息子が1年生の時に2年生の大会に参加させてもらったことがあります。1年生1人なので参加して良いよと。大会と言っても市内の少年団が集まり何試合か戦って順位を決めるといったレギュレーションだったかと思います。息子のチームは2年生が6人、1年生が息子のみの計7人。大会は5人制でした。息子は基本、ベンチメンバーとして先輩の試合を見ています。息子は体の大きさだけで言えば、2年生に入っても真ん中くらい。足は速くなく集団に突っ込んでも行かないヘタレな感じなので親としてもベンチで全く驚きはありません。それよりは練習で無双だったWくんやKくんが大会でどのくらいやれるのかが私の関心事項でした。実際、WくんやKくんは鋭いドリブル、激しさ、スピードで自陣から相手陣地までボールを運んでいき、守備、得点に関わります。さらに守備はYくんのカバーリングと安定のキーパー、Yくんの活躍もあり勝ち上がっていきました。ただ勝ち上がり、相手が強くなるとさすがのWくん、Kくんもシュートまで行ける場面は限られてきます。フォワードにははGくんまたはAくんがいるのですが、あまりボールに関われません。そんな状況でGくんが交代することになり、息子が出場することになりました。
この試合に向けて息子には事前に話をしていました。息子の武器は少し狙ったとこに蹴れるキックと言われたことがわかる(かっこよく言えば戦術理解度が高い)ことのみです。1年生の割には体格が良いのですがそれは特に役に立っていません笑。私は出場するならフォワードだと思っていましたので、ヘタレの息子に一つだけアドバイスしました。それは敵がいないところを探せ(スペースを把握せよ)ということです。ボールを運ぶことはWくんとKくんがやってくれます。というか彼らしかできません。なので、ゴールに近いところで、敵から少し離れて待っておき、ボールを受ければシュートを狙おうと言うことです。
実際、WくんやKくんがサイドを切り崩した後、敵が寄せる前に、少しだけマークを外した息子にパスが来るようになったのです。勿論、パスが速かったり、ズレると上手くトラップできないこともあります。記述がまだまだなので。でも優しいパスだと上手くトラップできシュート、そして得点を取ることができました。いやー、上手い子がいると下手な息子でも考え、実践することでなんとんか特徴を活かせる道があるのだと学んだ日になりました。
ところで、私はベンチの後ろでコーチの指示が聞こえる位置にいましたが、息子と交代でベンチに座ったGくんにコーチが「自分で試合に出たくなったら自分から言うんだよ」と声をかけていました。5人制の試合は何度交代しても良いフットサルのようなルールだったからです。私も後ろでGくんがコーチに「ぼく出ます、出たい」って言うんだろうなと予測していたのですが、Gくんは自分から出たいとは言わずその後もずっとベンチに座っていました。それはとても印象的な出来事でした。サッカーは試合が一番楽しいはずで試合に出たくないという気持ちもあるのだなということ、Gくんには夢中になり没頭する気持ちがまだ育まれてないのだなということに気付きました。その後、Gくんは少年団を辞めました。サッカーではなかったけれど、何か楽しいこと、夢中になることがGくんに見つかれば良いなと思いました。
試合の後に優秀選手をコーチが決めます。WくんやKくんにコーチが話します。「今日、誰が勝利に貢献したのか」と。そしたら普段、やや生意気ことを言う2人が揃って「息子くん」と言うのです。私は、いやいや違うだろうと、どう考えても攻守にわたる運動量、得点への関わり、相手への厳しさどれをとってもWくんがKくんだろうと考えていましたが、良いところで得点をとったという印象とコーチの誘導で息子と言ってしまうんだなと。やはり子どもというのは素直な面を持ち合わせていて大人のコーチングで良くも悪くもなる部分があるのだなと勉強させられました。コーチはやや生意気なところがある二人に謙虚さや献身みたいなところを伝えたかったのかなと思いました。

私の好きなサッカーで子ども達が大人になっていくことを見るのは幸せなことです。