博史42歳。
お酒は殆ど飲めないが、今日は、飲まずにいられなかった。。。
博史は、ごく平凡な家庭に生まれたが、その秀才ぶりは、学生時代に花が咲き、高校、大学へ進学。成績も良い方で、常に上位だった。
卒業後、一部上場企業へ就職したが………
残念な事に、学んだ知識を、引き出す事はできず、、、
今では、黙々と、誰にでもできる仕事をしている。
その一方で、年下がどんどん昇格していくので、モチベーションは下がるばかりで、仕事は、ただ生活をするためだけのつまらないものとなっていた。
そんな博史の、唯一の楽しみは………
そう。
毎週水曜日の、スポーツジムだ。
なぜ、水曜日かと言うと………
『明美さん』という、博史好みの女性がジムに来るのだ。
そして、ジムの後で、明美さんとお茶をしながら、話しをする時間が、博史にとっては、至福の時だっだ。
博史はやや人見知りするので、質問や話題を切り出すのは、決まって明美だ。
その方が、博史も気が楽でよかった。
博史は、明美のマシンガンのような質問に、ただ1つだけを除いて、嘘をつかず、なんでも話していた。
次第に、明美は、とりえは無いが、博史の真面目で謙虚な性格に、惹かれ、付き合いはじめた。
そして、今日は付き合い始めて1年目。
明美の提案で、ジムでいつものように、待ち合わせ、トレーニング終了後、いつもより、ちょっと豪華な夕飯を食べる事になった。
最近、マンネリになりつつあった博史も、この日は、軽やかな足どりで、階段をかけ上がり、3Fのジムの扉をあけようとした瞬間!!!!
バン!!ゴロゴロ、ドタ~ン!!!
何者かが、室内から急にドアをあけたので、博史は、中2Fの踊場まで、転げ落ちてしまったのだ。
博史『いてて。』(ドアを開けるときは、向こう側に誰かいないか、気遣ってあけろよ。。)
と、博史がドアの方をみると、、、明美だった。
明美は、博史が階段を上りきる前に、一足早く、ドアの前で博史を出迎えたかったのであろう。
明美は、呆然と博史の方をみて、全く動かない。
博史が、『明美!!』と呼びかけると、明美は、我に返り、目を大きく開き、凄い形相で博史のもとへ、駆け寄り、しゃがみ込んだ。
つづく~