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メッシの国からやってきたの巻③

「久しぶりの釣行だから昼はゆっくりしよう。」


そう提案していた「パックン」。


近くのハンバーガーショップに入るも詰め込むように食事を終えて再び湖へともどるのだった。


ここまでの釣果は聞かずとも分かっていた。

「糸の華」咲き乱れる我がタックルに勝機は遠ざかっているはずだった。


何とか体温を取り戻し朝には攻め切れなかった桟橋に向かう。
数匹を瞬く間に上げるもその後は驚くほどアタリが無くなった。

いくらか日が差したとはいえ、湖上の桟橋は冷たい風が吹き抜けるのでまた震えが起こる。

そこで岸へと帰り、午前中に釣果のあったポイントへ向かう。
しかしながら先程とは状況が違って釣果はなかなか上がらずそのまま湖を釣りながら一周回った。


離れて釣りをしていたパックンが近づいてこう言った。


「何だか銀の変な魚を釣った。」


今まで一度も見たことのない魚で銀色、長い顔をしているのだそうだ。
今度釣り上げたら見せてもらう約束をし再びキャスティングに入った。

すかさずヒットした。


今日程よく当たっている黄色のルアーだ。
しかしながら魚体がなかなか見えない上、寄って来ない。

大きくドラグが鳴った。

持参したネットは小振りでこのアタリのサイズは上げられそうにないのでパックンのネットを貸してもらう。


しかしながら時を同じくしてパックンにもヒット。

先に取り込めそうなパックンにネット渡す。


するとパックンは叫んだ。


「これこれ!こいつ!こいつ!」




なんと間の悪い。


じっくり観察しようにもこちらの魚が逃げてしまっては困る。
しかも翻した刹那に見えた魚体はかなりのビッグフィッシュだ。

「何だ?これ?…何かな?」


と疑問をなげかけるパックンの相手をしている余裕は全く無い。




「そりゃあ、二十年前にもここで見た魚だなあ!」





突然背後から初老の男が声をかけてくるのだった。



                                   【つづく】


※未だ手探りなブログなうえ着陸場所が見つかりません、キャプテン。

メッシの国からやってきたの巻②

雪の華

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のびたフロロ(糸)を地べたにならべ
朝靄のなかを君と釣ってる
ルアーをつないでいつまでもずっと
橋にいれたなら
泣けちゃうくらい
足が冷たくなって
冬の匂いがした
そろそろこの池に
阿寒湖(ソコ)と近付ける季節がくる
今年、最初の糸の華を
ひとり寄り目って
ほどいているこの瞬間(とき)に
苛立ちがあふれだす
値段とか弱さじゃない
ただ、君を泣かしたる
心からそう思った

(「冬の華」中島美嘉)



人工湖「HF」の桟橋の上は冷たい風が吹き抜け秋とは思えない程の冷たさ。
用意周到、完全防備な「パックン」とは対照的に最近お気に入りの「ギョサン」とペインターパンツ一枚のわたくしはものの一時間もしないうちに下半身から熱を奪われて捨てられた子猫のように震えるのだった。


そこに追い打ちのようにライントラブルが襲う。
最近試しに変えた「フロロカーボン」がまるで阿寒湖のマリモのように膨れ上がった糸くずの「華」を大きくわたくしのリールの上に咲かせた。

一度とならず二度、三度とその「糸の華」は大輪の華を咲かせ、昼飯休憩の直前でラインの長さ数メートルを残して散った。



持参した換えのライン(フロロ)を巻き直すもすぐさま昼飯休憩を迎えるのだった。

                                   【つづく】

※未だ手探りでこのテーマのブログを進めております。突然気が触れたかのように有り得ない妄想にはしる危険性もございますが、何卒温かい目で見守っていただけたらこれ幸いです。

メッシの国からやってきたの巻①

『B』


皆さんは何を思うであろうか…。

もちのろん、「おっぱいのカップ」でも「『サッカーで頭でボールを扱うこと』の言葉に似た行為」(わからない人はお姉さんに聞いてね)でも無い。


アングラーのみならずとも釣り人全てに忌み嫌われる言葉



『ボウズ』



の頭文字。


そして対決での『ビリッけつ』の『B』


はたまた夢にまで見た『爆釣』の『B』………。





これは『B』の汚名と称号と、漢(おとこ)のプライドを賭けた戦いの記録である。








決戦・『人工湖HF』



朝一番でなくても……は嘘だった。
久しぶりの釣行は二人、わたくしと「パックン」の気持ちを高ぶらせ早起きを成功させた。


さすがに朝5時はまだ薄暗い。

「暗い」=「蓄光」(光を貯めて光るルアー)を何も考えずにセッティングした。
それほど多くないアタリでファーストキャッチがなかなか来ない。
そこで蛍光色の黄色いルアーにチェンジ。
すると難なくファーストキャッチに成功した。

一方「パックン」はアタリもないらしく次々とルアーチェンジを繰り返し程なく本日のファーストキャッチを迎える。


「さてさて、厄払いも済んだし『B』(爆釣)といこうか……」



既に2匹目を上げていたわたくしは余裕の微笑みでパックンに告げた。




その直後。

わたくしのリールに咲いた一輪の……………「花」。


                                            【つづく】



※未だ手探りでこのテーマのブログを進めています。なお、文体など予告無く大きく変わる事もありますが温かい目で見守っていただけたらこれ幸いです。