human being -187ページ目

つりぼり十番勝負《管理釣り場「N」編》②

「ママッ!僕ママのためにいっぱい釣って来るからね!」



「あら。ママ楽しみに待ってるわ。」



「そうだ、ママ。フランクフルトも焼いておいてよっ!」



「はいはい。わかってますよ。」





「わあー!」







「ママ。今日は良かったな。子供達もあんなに楽しそうだ。」



「そうね。あんなにはしゃいじゃって…」



「まあ良いじゃないか。夏休みだし、子供が元気なのは良い事だよ。」





「そうね……さてと。フランクフルトを焼いて待ちましょうかね。」



「おっ!立派なフランクフルトだな。」

「ええ……でもパパの「フランク」には敵わないわ…(ぽっ)」





「ははは。どうかな?ちょっとあっちで試してみるかい?」



「イヤだ!パパったら!………じゃあちょっとだけ…」



「よし。じゃあ俺の「アメリカンドック」を………」






二人を包む「サウンド&スメル」のその先にこんな物語が展開されていたかどうかは分かりませんが、

その音とおいにーの正体……。


子供達の歓声と、何とも香しき、そう…この「おいにー」……


夏の定番、「BBQ(ヴァーヴェキュゥ)の「エバラのタレ」の匂いが漂って来るのです。


そうです。



ここは「BBQ」も楽しめる「マス釣り場」兼、「ルアー・フライの管理釣り場」なのでした。



子供達が釣った魚をママが調理してファミリーで食べる……。

なんて素晴らしい平和な光景なんでしょう!

「釣りキチ三平」こと『パックン』(「最近「若奥」に萌へる」と石田純一ばりの「不倫擁護発言」を繰出す、

 アラフォー。ちなみに靴下は履く。)


と「つ・五平」のわたくしもその光景に目を細めたでしょう。












それが下流だったらなっ!!むかっ


二人の釣り場の上流、そう。始めにセオリーとしての流れ込みのすぐ上で子供達が釣っています。


しかもほぼ「入れ食い(仕掛けを投込むたびにつれる状態)」のようです。





純粋な、汚れなきその心がお魚を呼ぶのでしょうか?

……………………否っ!


「エバラ」のおいにーにお魚が集まるのでしょうか?

……………………否っ!!


お父さんの「フランクフルト」に涎を垂れ流し………………………


……………………………………………否っ!!!






「イクラ」、「ブドウ虫」で釣ってるからだよっ! むかっ





それはお魚ちゃんも偽者の餌・ルアーより、おいにー香る真の餌を求めるのは当たり前の話。






家族団欒を冷ややかに見つめて、僕ら二人は下流へと歩いて行ったんだ…………。


                                                                

                                                                《つづく》

人間発電所

人気ブログランキングへ

つりぼり十番勝負《管理釣り場「N」編》①

「も…もう我慢できないっ!発車していい?」

「来て!来てっ!」


朝4時半の「現・釣りキチ三平ホルダー」こと『パックン』(透明な糸で川では爆釣さ!と息巻いていたのに、

 見えない、見えないと泣きをいれる「老眼」のニクイあいつ)


と中年男性二人とは思えない様な濃密なメールのやり取りを交え、わたくし「つ・五平」との

『つりぼり十番勝負《管理釣り場「N」編》』での戦いの火蓋は切って落されたのでした。


今回の「管理釣り場N」は一見は「ポンドタイプ(池)」に見えますが、実際は川を仕切った釣り場と事前の

インターネットの調べはついておりました。

前回の完全に川を仕切った「管理釣り場H」での惨敗が頭を過ぎりますが、あれからかれこれ一か月。



毎週近場の管釣りに通い詰め、「右投げ左巻き」を体得した今、「三平師匠」の胸を借りるつもりで………


いやいや、 「積怨のこの恨み、はらさでおくべきかっ! 」と白装束に頭に竿を差して決戦へと向います(嘘)。




さすがの早朝、渋滞などなく営業時間の6時丁度に現場に到着。

速かに受付、準備を済せいざ釣り場へと向います。


確かに、一見は池に見えますが、確実に川を仕切った形です。

しかしその中央はあまり流れがある様には見えません。


「では、いざ出陣!」


おじいちゃんの様な掛け声と共に二人はお魚の食い気の高いと思われる「流れ込み」(上流)から

セオリー通りの釣りを試みるのでした。


序盤は何処でもお魚の好みのルアーや色やその動きをいかに捉えるかが勝負の鍵です。

持ちうるルアーをこまめに換えつつお魚ちゃんのご機嫌を伺います。





しかしながら全くお魚ちゃんが反応してくれません。

ちょっとの「アタリ(お魚がルアーを喰ったりつついたりする事)」も感じない………。

すかさず「三平師匠」を見ます。

やはり師匠もそうなのでしょう、小首を捻ってしまっています。

そのうち困り果てたのか、対岸で釣っていた師匠はこちら側へとやってきました。



「どう?……きてる?」


「ええ!爆釣っす!」

と嘘もつけないので、


「いえ、不感症です。」

と赤裸々告白しました。


「いや、何だか解んないなあ…」

完全に「困っちゃった感」たっぷりアッピールをする「三平師匠」。

勿論こちらも困ってはいましたが、ここ何度かの「悲惨な釣果」はわたくし「五平」の「ガラスのハート」を

「アルミのハート」ぐらいまでには強くしていたのです。



「まあ、これからっすよ!」


極めて明るく、「月刊明星」の表紙ばりの笑顔で三平師匠に答えます。

「う、うん……そうね。」









そして各々ポイントへと戻ろうとすると、いつもと違う「サウンド&スメル」が僕ら二人を包んだんだ…………。


                                                                《つづく》

人間発電所

人気ブログランキングへ

まだ引っ張るで。


人間発電所




どないやねん。

人間発電所

人気ブログランキングへ