70年代後期、カナダにTEAZEというバンドがあった覚えがあるが、こちらはアメリカのTEEZE。

 

 

TEEZE

 

 

83年ペンシルベニア、ランズデールで結成された5人組。

85年唯一の作。

 

TEEZE

 

 

ジャケ見たら分かる、このメンバーの出立ち、初期モトリーやW.A.S.P.、TWISTED SISTERを思わせるどぎつい衣装とメイク、メタル要素のあるグラム系であろうと。

内容自体は初期モトリーに近い印象、Voもヴィンスっぽい。W.A.S.P.ほどヨーロッパ型正統派要素はなくTWISTED SISTERほど男臭くもない、ケバくてダーティ、ギターリフにメタル感はあっても基本ポップ寄りの音楽性。LAのようなおしゃれさはないしNYみたいなコンクリートジャングルの闇を感じることもない、単に田舎っぽいダサめのグラムメタル。

 

 

最高ではないが最低でもない、NWOBHMなどヨーロピアンHR/HMの影響下にない能天気なパーティロック系も好きならいけるはず。初期モトリーに通じる部分も多い、音自体は割とヘヴィで(音質が悪いのもあるが)2曲目の “Midnight Madness” は “Live Wire” が始まったのかと思ったよ。

軽薄で深みはないし何回も聴きたいとは思わないけどやってること自体は悪くない、実力は間違いなくある、この手も好きだからとても良いと思った。初期LAメタル好きにおすすめ。後は1曲でいいからバンドを代表するような問答無用の名曲が欲しかった。

 

 

当時のBURRNでレヴューされてて(だから持ってるんだと思う)改めて調べてみたら大野氏によって58点。まあそんなもんかなって感じ、あるいはもっと低いぐらい。

 

86年にコロンビアレコードと契約、バンド名をROUGHHOUSEに替えアルバム「ROUGHHOUSE」でメジャーデビューを果たす。

 

 

“Midnight Madness”

 

"When The Moon Is Full"

 

“Hellraiser”

 

"Going Away"