1stが2006年ということでNWOTHMかと思っていたが、そうでもなさそう。結成は86年と古い。
DEJA VU
ドイツ、シュトラウビング=ボーゲン出身の4人組。
91年にシングルを発表してすぐに解散、2000年に再結成、最初の結成から苦節30年、ようやくの1stフルアルバムが2006年に発表されたという長い歴史を持つバンドだった。
BULLET TO SPARE
全然知らんバンドだったし300円だったから何の期待もない、NWOTHMにありがちなパワーメタルであろうと、でも歴を知ってちゃんと向き合おうという気になった。
うん、普通のメタル、パワーメタル寄りの正統派。
すでに若くないであろうメンバーの姿、なるほど若いNWOTHMバンドに比べると老練感がある、勢いだけでなく聴かせる部分、落ち着きや貫禄みたいなものも感じられる。悪く言えば古臭い、80年代半ばのジャーマンパワーメタルによくいたようなタイプと同じ、基本はJUDAS型、VoがロブっぽいからTYRAN’ PACEやPRIMAL FEARみたいな懐かしさ。軽快なTYRAN’ PACEに比べると重厚感があってよりJUDASに近い印象、でも2006年にこれでは結局NWOTHMと同じになってしまっている。
決して悪くない、”We Will Burn The Sky” なんてとてもいい、当時のメタル好きはあの時代に帰って聴くべき、今では博物館レベルの古典音楽。こんなダサいメタル年寄りしか聴かない。“One By One” も気合い入ってていいんだけどフックに乏しくて良い曲とまで届かない感じ。"Nightmare” とかも正統派メタルとして理想的な曲、なのに最高と言えないもどかしさが残る。
もう一つ年寄り向けポイント、GRAVE DIGGERの “Heavy Metal Breakdown” とS.O.D.の “United Forces” のカヴァー収録。出来はともかくニヤリとさせられる。
この2曲含めると全部で15曲、曲が多すぎるのもマイナスポイント。
2008年に2nd「DECIBEL DISEASE」、間が開いて2016年に3rd「EJECTED」、2017年に「BULLETS RELOADED」(これは1stの再レコーディングみたいな)をそれぞれ発表し現在も活動中。
”We Will Burn The Sky”
“One By One”
”Nightmare”