2020東京オリンピックまで、あと1000日だそうだ。


TOKYO


日本人だから日本語の海外バンド名は、なんか違和感がある。SAMURAININJAGEISHASHOGUNBANZAITAKASHI。。外人は今も昔もこういうの好きだなぁ。
あんまり中国と区別付いてないみたいな。

ドイツ、フランクフルトで結成された5人組。
81年の1st。


TOKYO


なんちゅうジャケだ。日の丸が悪いわけじゃない、でもこれでは何か分からんだろう?レコードのジャケとして。
まだ帯が付いてるからいいようなものの。



バンド名に呆れて、ジャケに呆れて何の期待もなく聴いてみたら。。まいった。なめてた。こんな高品質アルバムだったのか。
ハードポップ、AOR好きは必聴。特にメロハー好きは名曲 “Tokyo” は聴いておくべき。メタルのスリルはないが、良い曲や心に沁みるメロディを求めるなら、この手のAOR系も無視できない。TOTOやJOURNEY、FOREIGNERなんかを引き合いに出して語られることの多いバンドで、もっとアメリカンな感じだが、僅かにプログレやQUEENなんかを思わせる部分もあったりする。
KeyとVoハーモニーが曲の中心にある産業ロック。一般的に音楽性を表す時、あまり良い意味にならないが、この「産業ロック」は褒め言葉。哀メロが胸を締め付けるような美旋律とはちょっと違う、でも耳に優しい爽やかな良曲が並ぶ。ドイツのバンドであるということもほとんど感じない。

tokyo3

フロント3人がそれぞれリードVoをとり、それがまた3人とも個性があって上手い、もともと良い曲にさらに色を付けている。この手のバンドで歌が下手なのは致命的だからな。
(貼ったPV観たら全員歌ってた)

82年の2nd。


FASTEN SEAT BELTS


1曲目、いきなり “Keiko” で脱力。
だが前作同様、音楽的には高品質なハードポップ。
歌詞の意味は気にしないほうがいい、「ケイコ、笑っておくれ」だの「ケイコ、君には参っちまうぜ」だの、挙げ句の果てに「アイスルヒトヨ」などと日本語まで登場、日本人には相当きつい。

しかし数百円で買ったレコードだからまだ許せるが、1st、2nd共に、こんな酷いジャケもなかなかない。特に2nd。売る気あんのか。



調べたらオリジナルはちゃんとロゴがデザインされたカッコいいジャケ、日本盤発売の際にこんなのにしてしまったようだ。レコード会社は何考えてんだ。これはバンド側は怒っていいレベル。こんなの売れるわけない。内容はとてもいいのに。酷いというかセンスがなさすぎ。

もう1枚、83年に3rd「SAN」を発表、持ってないがジャケ写やPVを見る限り勘違い日本感は一層爆発、今度は “Emiko” という曲がある。だが前作が売れなかったのだろう、このアルバムの日本発売はなかった、そして解散。
フロントの3人、Gのロビー・ミューゼンビヒラーとBのケン・テイラーはJOJO、Gのクラウス・ルーレイはCRAAFTを結成する。



“Tokyo”


“Cryin’”


“Keiko”


“Dreamin’ Of You”


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