イギリスなのになんでこんなバンド名にするんだろう?
ま、昔からJAPANだのTOKYO BLADEだのLONDONだの、カンサスやボストンとか、地名バンドはいろいろあった。しかしこのことは後にある問題を引き起こす。


HOLLAND


イギリスのクリーブランド出身、何度もこのブログにも登場するハルという街にあった当時の代表的なマイナーレーベルのひとつ、EBONYから唯一のアルバムを残した5人組。84年。


EARLY WARNING


EBONY専属画家、ゲイリー・シャープによるジャケが美しい。それにつられて買ったようだが、内容的にはあまりピンと来なかった。ある事実を知るまでは。
今聴くとたまらなく良い。EBONY所属の中ではどちらかというとメロディアスなタイプで、NWOBHM直下の激しいメタルもあるが、どの曲にも優しいメロディとどうしようもなくイギリスらしい湿った声の洪水。あのころはこんなバンドいっぱいいたからこの良さに気が付かなかった。
ややロックンロールの単純さを追求しすぎたような分かりやすいノリ重視の "Shout It Out" が1曲目だったことが、このバンドを遠ざける大きな要因だったのではないかと思う。改めて聴いて2曲目以降の素晴らしさに悶絶。もちろん1曲目も良いが、それ以降のメロディの充実度、曲調自体は明るいのに絶対に能天気になり得ないイギリスらしさが胸に突き刺さる。



そして数年後、とんでもない事実を知ることになる。
あくまでもクサレメタルマニアレベルでの話。しかし全く考えもしていなかったこと、全く関係ないものが突然=で結ばれるというのは結構な衝撃だった。
このネタはたぶん続く。



"Second Time Casualty"


"No Chance"


Early Warning/HOLLAND

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