GUARDIANからのアルバムは大体において超安価のヤバいジャケが多い。「PURE OVERKILL」などはその究極だし、このMILLENNIUMもSPARTAN WARRIORの1stもINCUBUSも前回のSPLITCROWも皆、適当感丸出しの安っぽいジャケ。
裏のクレジットにアートワークとデザイン者の名が書いてあるが、これはわざわざ名乗るほどのデザインじゃないんじゃないか?


MILLENNIUM


イギリス、ビリンガム出身の5人組。
「PURE OVERKILL」に参加した後、そのままGUARDIANからデビュー。84年唯一のアルバム。


MILLENNIUM


84年とすでにNWOBHMの範疇に入れるには難しい時期だが、音的には完全にその音。少々遅れてきたNWOBHMと考えて問題ないだろう。なんの飾り気もないごく普通の古くさいヘヴィメタル。さほど激しくもなく、さほど速くもなく重くもなく、それほど心に響くようなメロディもない。シンプルなギターリフがメインの典型的なNWOBHMバンド。
特に「これだ!」っていう曲もない。しかしあのころのイギリスのマイナーバンドの音に浸りたければ必聴。

というか、あのころはこんなバンドがたくさんいたなぁ。
このレベルがたくさんいたからそこから飛び抜けてくるバンドがあった、分厚い層がなかったらメタルはあれほど発展しなかった。なにもないところから突然スーパースターが現れるなんてことはないんだから。



メンバー写真もなにもない。愛想のないレコード、ま、GUARDIANのアルバムは皆そう。
A-5の "The Traveller" はドラマティックでなかなかの良曲。



"Demons Of The Light"


"The Traveller"


Millennium/Millennium

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