今回は番外編。


RAMMSTEIN


でかい音でなんか聴きたくなって、たまたま手を伸ばしたとこにあったのがこれ。昔なんかのついでに中古盤で買ったんだろう。
たぶん1回も聴いてない。いや聴いたかもしれないが全く覚えてない。詳細なんて全く知らない。ドイツのバンドだということしか知らない。


MUTTER


メタルとかメタルじゃないとか、そんなことは関係ない。1つの音楽として最高にクオリティの高い音楽だと思う。
機械が無機質に作動しているかのようなマシンビート、そこに何の感情もなく巨大なプレス機が全てを押し潰すような、人間に全く抵抗出来ないような圧倒的な破壊力を感じる。
なのにその音楽はとんでもなくドラマティック、感情が無いようで、しかしあまりにも劇的で激しい、暗くとてつもなく悲しい音楽。歯を食いしばって泣いてるような、感情を無くし、絶望の空間を漂うような熱さと冷たさを同時に感じる。
こんな風に言うと敷居が高いような非常に聴き辛いイメージだが、そんなことはない。独特のキャッチーさまで持ち合わせている。凝った音楽でありながら聴き辛さは感じない。
この点が重要、どんな高度な音楽でも退屈に感じたらそれまでだ。

誤解を承知で言うが、音楽的には正反対なのになぜかMANOWARとの共通点を感じる。
正直これを毎日聴きたいとは思わない。でも参った。聴いて良かった。鳥肌がバンバンに立った。無機質なのに激しく感情を揺さぶられる。あんまり大きい音で聴いてるとだんだん怖くなってくる。"Spieluhr" や "Zwitter" などの無機質さ故の哀しみは異常。ロボットや機械が泣いているような。
ドイツ語で歌っていることが、このバンドをより素晴らしいものにしているのではないかと思う。
Wunderbar!
 

 

"Spieluhr"

 

 

"Zwitter"

 

"Mutter"


RAMMSTEINというバンド名はあれからきているんだな。在欧アメリカ空軍基地。フィレッツェ・トリコローリ。あの恐ろしい光景を思い出すと涙が出る。

 

 

Mutter Mutter
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