BARON ROJO

スペインのHR/HMを語るにあたって、このバンドを避けて通ることは出来ない。

BARON ROJO

国民的英雄バンド、スペインの赤い星、BARON ROJO。
（BARONは男爵、ROJOは赤の意）
８０年、アーマンド・デ・カストロ(G&Vo)、カルロス・デ・カストロ(G&Vo) 兄弟を中心に、マドリッドで結成される。
NWOBHM真っ只中、スペイン国内のみならず海外でも、特にイギリスで絶大な人気を誇っていた。
日本でも初期の数枚は発売されていて、それなりに人気はあった、イギリスのバンドではないが時代的にNWOBHMの一派と考えられていたのだろう。

８２年の代表作である2nd。

VOLUMEN BRUTAL

SARATOGAがカバーした名曲 "Resistire" を収録するこのアルバムはイングリッシュバージョンも制作された。（English Ver.の曲名は "Stand Up"）
海外を標的にしていたせいかスペイン臭さもやや薄い。初めてBARON ROJOを聴くならこれがいいと思う。

持ってるのを挙げておこう。
８１年のデビュー作。

LARGA VIDA AL ROCK AND ROLL

８３年、3rd。

METALMORFOSIS

８４年、２枚組ライブアルバム。

BARON AL ROJO VIVO

８５年の4th。

EN UN LUGAR DE LA MARCHA

８７年、5th。

TIERRA DE NADIE

傑作。
タイトル曲 "Tierra De Nadie"、バラードというにはあまりにも劇的展開の強力曲、スペイン独特の演歌的な部分やその臭みさえ哀しみに変え、やたら大げさにドラマティックに展開するその曲調、スペインメタルの全てが最高のレベルで結実した必殺の超絶名曲。今聴いても色褪せることはない。
他にも "Sombras En La Noche" など絶句モノの、とてつもなく感動的な曲が収録されている。個人的にはこのアルバムを強くお勧めしたい。１人でも多くの人に聴いてほしい。

８８年に6th「NO VA MAS」があって、８９年の「OBSTINATO」が7thか。この２枚抜けてる、持ってない。「OBSTINATO」を最後に長年バンドの顔であったVo&Bのシェルパこと、ホセ・ルイス・カンプサーノ・フェイトが脱退。

９２年、8th。