GREAT WHITEの前身、DANTE FOXやW.A.S.P.の結成時のメンバーだったが素行が悪すぎて追い出される。
ルディ・サーゾが脱退したため急遽オジー「BARK AT THE MOON」全米ツアーメンバーに抜擢されるという超幸運に恵まれるも、ここでもあまりのメチャクチャさにすぐクビになる。



この写真にもあるようにボロボロのモッキンバードの裏に大根おろし(チーズおろし器らしい)みたいなのをくっつけて、血まみれになりながらライブをやっていたという。ライブが終わると毎日グルーピーと乱交。
凶暴でオジーやW.A.S.P.のメンバーでさえ手に負えなかったドン・コスタ。オジーバンドの一員という栄誉を得るも、一瞬で消えたため幻のベーシストと言われている。その彼が黒人ギタリスト、ニッキ・バズと組んだのがこのM-80だ。


M-80


83年LAで結成される。84年6曲入りEPでデビュー。


M-80


幼い頃からピアノを学んでいたニッキ・バズは天才少年と言われるほど音楽の才能に長けていて、14歳にしてジェイムズ・ブラウンのツアーメンバーに選ばれたという。当時はドラマーで80年代にギタリストに転向。

そんな2人が組んだ、話題性という意味では超強力なバンドが必殺のアルバムを引っさげて登場!って感じだが、まったく売れたという記憶がない。
内容もまあまあ。有名な "Stop In The Name Of Love" のカバーやってるけど「あっそ」って感じ。
曲自体はポップでファンキーな部分も少々持っているのだが全体的にやたら重苦しくてヘヴィ、ドンがヘヴィなベースを弾いてるからかな。ニッキもギターは上手い。

85年の2nd。


MANIACS REVENGE


あっさりドン・コスタはいなくなって、新たにSAMSONやROGUE MALEで知られるクリス・エイルマーが参加。
音楽性はさほど変わってない、ファンキーさもあるHR、ニッキは弾きまくってて前作より激しくなってるのに音質が悪いせいか軽くて安っぽく感じる。Drが打ち込みくさいのも気になる。

M-80はこのまま消滅、ニッキの消息は不明。HR/HMから足を洗って、本来のR&Bの世界に戻っていったのかもしれない。



「MANIACS REVENGE」はSMS/FEMSから日本盤も出ていた。10枚ぐらいは売れたんだろうか?



"Face Cracker"


"Stop In The Name Of Love"


"Maniac's Revenge / Get Outa My Face"


"Forevermore"