以前紹介したドイツのAVENGER、後にRAGEとなるピーター "ピーヴィー" ワグナーのバンドだが、AVENGERとこのMEKONG DELTAとは密接な関係がある。
関係どころか元は同じバンドなのだ。


MEKONG DELTA


AVENGERのDrであるヨルグ・マイケル(現在も超一流ドラマーとして有名、今はSTRATOVARIUSにいるのかな?)彼がこんな凄いバンドがあるとMETALLICAをピーヴィーに聴かせる。AVENGERのエンジニアをやっていたラルフ・ヒューベルトが「オレたちならもっと凄いことが出来る」と、この3人で別プロジェクトとして始めたのがMEKONG DELTAだ。
1stアルバムのレコーディング前にピーヴィーは離脱するが、1stの曲の歌メロは彼が書いているらしいので聴けばなんとなく彼らしさが見えてくる。あの独特の変なメロディラインが。
ギタリストはこれまたラルフがらみで、LIVING DEATHのライナー・ケルヒとフランク・フリッケが担当している。これもそう思って聴けば確かに彼らだと思えるソロを弾いている。

MEKONG DELTAの1st、RAGEの1st、LIVING DEATHの「PROTECTED FROM REALITY」の3枚にはそう言えばどことなく共通点がある。それはラルフ・ヒューベルトが関わったことによるものなのだろう。



偽名を使った超絶技巧の覆面バンド、謎のバンドとしてデビューしたMEKONG DELTA、後にその真相が分かったときは大いに納得した。


MEKONG DELTA


THE MUSIC OF ERICH ZANN


THE PRINCIPLE OF DOUBT


TOCCATA


DANCES OF DEATH (AND OTHER WAKING SHADOWS)


LIVE AT AN EXHIBITION


KALEIDOSCOPE


個人的には1stと「KALEIDOSCOPE」がいい、彼らのアルバムの中ではまだ普通のスラッシュ風だから割と聴きやすい。
他のアルバムは。。ある意味、他のバンドとは次元が違うと思う。異常に高度で難解な音楽、スラッシュというよりプログレのジャンルに入る音楽なのだろう。
DREAM THEATERのキャッチーな部分を完全に無くして、激烈化してものすごく聴きづらくしたような感じ。
聴いてるとムカムカする。楽器をやる人(特にドラマー?)が聴いたら、その凄さが分かって楽しめると思う。

興味を持った方は是非聴いてみてほしい。これは1つの究極。目をふさいで聴いていると気が狂いそうになる。
ただ万人に受ける音では全くない。



"Without Honor"


"Innocent?"


"Shadow Walkers"


Mekong DeltaMekong Delta
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