sacai 2016 SS !!! | ダイコ★ブログ

sacai 2016 SS !!!

 

 

 はい。では、今日はsacai(サカイ)2016 SS Women's collcetionのリポートをお伝えして行きましょうね。

 

 

 

 毎度恒例の展示会荒らし。。。。。今回はコレクションの中でも特に気になったオーガンジーに刺繍で模様を描き出したバンダナを着用してみました!!!

 

 こちらはさらにいろんな種類のスタッズが施してあってメチャメチャカワイイです!!!私が着用しているのはバンダナですが、こちらファブリックとしていろんなルックに登場していましたね。。。。

 

 

 またもや営業妨害的なギャングスター風でございます。。。。大丈夫でしょうか????

 

 んで、これ、買っちゃいました!!!!!次のPARISには連れて行く予定でございます!!!!

 

 またまた、何を合わせるか。。。。嬉しい悩みが増えましたねぇぇぇ。。。

 

 

 

 ここ数シーズンさらにその作品が魅力的になり、益々人気に火が付いている感のある、デザイナー阿部千登勢さんによる唯一無二のクリエイションがお馴染みのサカイでございますが、このブログをご覧の皆様の中でもファンの方が多いなぁ~と肌で感じますねぇ。。。。

 

 パリコレのスケジュールの中でも、発表されると同時に彼女が何を見せてくれたかいち早く世界中に配信され、SNS上はジャック状態。。。。同じ日本人としても、ファッションに携わる人間としても、これはもの凄く嬉しい事ですね。

 

 

 今季彼女がキーワードにしたのは『Distortion』。。。歪みやねじれをコンセプトに新たな価値観に挑戦し、そこから想定外の美しさを生み出しています。

 

 

 例えばブロカントやセカンドハンドショップで宝物を見付けた時の素朴で可愛らしい感覚、旅行先のお土産物屋で自身の旅を象徴するようなアイテムを見付けた時、そんな日常の中に訪れる、ささやかながらもこの上なく愛しい感覚を『ねじれ』というフィルターを通しながら構築して行きます。さらにモダンでコンテポラリーなムードやHaute coutureのような繊細なディテール、相反するメンズウエアの要素もミックスされ、SSシーズンを個性的に彩るチャミングなルックが完成します。

 

 ネックライン、ショルダー、ウエストはカットされ解体と歪みにより新たな息吹が吹き込まれます。ヴィクトリアン調の繊細なレースやヴィンテージのカーディガンのビーズ刺繍のようなスタッズ使い、シグネチャーでもあるリボンのディテールはさらにダイナミックにアップデートしていましたね。また、2016 SS MEN'S COLLECTIONでもフィーチャーされていたN.Yの伝説的クラブ『Paradise Garage(バラダイス ガラージ)』のグラフィックがさりげなく世界平和を歌い上げていたのも嬉しかったですね。。。。

 

 

 では、早速ファーストルックから解説して行きましょうね。こちらのドレスはスーベニアースカーフ(お土産のようなその都市の観光名所が描かれているスカーフ)がベースとなったドレスで、ボディーに使われているのは、さらにそのファブリックに百合のモチーフのカットワーク刺繍まで施した手の込んだ素材です。

 

 ショルダーをカットアウトすることで肩のシルエットはねじれてドロップし、首回りにユニークな表情を生んでいます。絶妙なバランスでコントロールしたAラインのシルエットは、ミドルヒップにベルトのディテールを施し、アクセントを付けてインナーにラジェリー風のドレスをプラスしてレイヤーも楽しんでいます。

 

 独創的なのに実にイノセント。こんなハッピーで可愛らしいルックから今回のコレクションはスタートしました。。。

 

 

 

 こちらのスカートをご覧頂けると、スーベニアスカーフだと言う事が良くお解りになると思います。歴史的建造物や遺跡、花や鳥のモチーフ等も描かれていて実に楽しげです。

 

 はい、私、かつて伝説の雑誌Olive(オリーブ)で大人になったオリーブ男子ですので、もうこんなアイテムは嬉しい限り!!!!!理由は身近なオリーブ少女や男子を探して直接聞いてみて下さい。

 

 ユリのカットワーク刺繍のトップスとスカーフを巻いたようなスカートのセットアップに見えますが、こちらコンバータしたドレスでございまして、サカイらしい個性的なデザインです。

 

 こちらもう一つユニークなのが、フロントではインナーに施されているランジェリーのグリーンのレースのディテールが、バックでは表面に施されています。これもねじれのアイディアからインスパイアヤされているそうで、実に興味深かったですねぇぇぇ。。。

 

 

 サカイのシグネチャーの一つでもあるリボンのストライプのアイディアは、今季グラフィカルで大胆な印象です。

 

 太めに幅のリボンをボーダー状に繋げ、左身頃にいくに従って縫い合わされていたリボンが解体され、フリンジのような予測不能な楽しい動きを見せています。

 

 こちらはホワイトのサテンとシフォンを繋げてパターンを描いたバージョンで、トップスの部分はTシャツ風のクリーンなデザインで裾に行くに連れて、解体されたリボンがヒラヒラと風なびき、インナーのランジェリー風のディテールが露になるという面白いディテールのドレスです。

 

 胸元に透けたようにリボンストライプの間からさり気なく覗く、『Paradise Garage(バラダイス ガラージ)』のグラフィックも素敵でしたねぇぇぇ。。。

 

 

 こちらは、冒頭で私が着用しているバンダナの生地を用いたドレスでございますが、このコレクションは、アメリカのバンダナプリントのメンズのタンクトップからインスパイアされているそうです。

 

 コットンにプリントで描かれるカジュアルなムードのこのアイテムを、オーガンジーのにエンブロイダリーで表現する事でフェミンなムードに昇華させていたのも技アリでしたね。。。

 

 こちらはバンダナをひらりとボディーにかけたようなオーガンジーのドレスに、フューシャピンクのランジェリーレースを施したスリップドレスを組み合わせたルックになっています。

 

 

 オーセンティンクなアイテムを絶妙なのセンスで再構築するテクニックは天才的な阿部さんでございまして、こういうピースを見ると女子って良いなぁ~と羨ましくなったりもします。。。

 

 こちらはのホワイトベースにブラックのプリント、またホワイトのオーガンジーの上にホワイトの刺繍を施したさらにノンセントなムードのルックです。レースを使用したトップスはTシャツのようなカジュアルなデザインですが、素材の上質さがリュクスなムードでしたね。

 

 キルト風のスカートとネックに巻いたバンダナはホワイトXブラックのプリントで、こうやって刺繍とプリントのアイテムをミックスする事で、さらに奥行きのあるスタイリングになっていましたね。。。

 

 

 こちらはペルーのヴィンテージのラグからインスパイヤされたストライプで、フォークロアなマルチカラーがLOVE & PECEなレインボーに見えて、とてもハッピーな印象でしたね。

 

 厚手のしっかりした生地に織りでカラフルなストライプを表現し、さらにプリントでもストライプを加えた手の込んだ生地のタックトップ型のドレスの下に、同じマルチカラーのストライプを軽やかなシフォンにプリントしたヴィクトリアン ドレスを着たかのようなデザインでございます。

 

 内側のドレスはあえてねじれたようように着せ付け、バックサイドはやはりインナーがアウターに飛び出しているというアーティスティックなディテールが施してありましたねぇぇ。

 

 フロントとバックの景色が全く違う、360℃楽しめるドレスでございます。。。

 

 

 クラシカルでラグジュアリーなムードのクロコダイルのパターンも、新しい解釈でウエアを飾っていましたねぇぇ。。。

 

 こちらのドレスのスカートの部分に使われているファブリックがその一つですが、ナイロンに熱を加えたクロコダイルパターンのプリントを施す事で、プクプクと立体感のあるテクスチャーが実にユニークでしたね。

 

 インナーにスリップドレスをドッキングさせて、シック且つセンシュアルなドレスで素敵でしたね===。。。

 

 

 既に御紹介している通り刺繍や素材等、表面効果にも独創的なアイディアの宝庫だった今回、こちらのメタルスタッズのデコレーションは、ヴィンテージのカーディガンに施されるビーズ刺繍をイメージしているそうです。

 

 60'Sや50'Sの時代、女性はシャツの上やノースリーブ、ショートスリーブのニットとのアンサンブルとしてカーディガンを頻繁に楽しんでいました。その胸元を飾っていたような愛らしいモチーフは、ボリューミーなスタッズやアイレットで大胆に表現されていてユニークでしたね。モチーフ全体が何となくフラワーモチーフのようなフォルムになっている部分にもその名残りを感じましたね。

 

 ベースになっている高密度のタフタのセットアップで、トップスはスウェットシャツのスリーブをカットアウトし、トレンチコートのベルトのようなディテールでさりげなくウエストをマークします。スカートはフラットなフロントから後ろへ向けてフレアーの分量を増やし、歩くとヒラヒラと揺れる後ろ姿が実にエレガントでございましたね。

 

 ハードでモダンなマテリアルで構成されていますが、実際のアティチュードは実に女らしく、パーティーにも行けそうな上品なルックでしたねぇ。。。

 

 

 はい。『ねじり』というアイディアがこんな形でも表現されるなんて、ちょっと感動したのがこちらのルック。。。一番好きかも!!!今回!!!!って何回、言ってんだか。。。

 

 ネイビーの高密度のタフタをベースに用いたノースリーブのジャケットでナポレオンジャケットがベースになっているようです。バックにはゴールドの糸のカットワークで百合の花を表現した刺繍が施されています。フロントに施されているミリタリーのコード刺繍をイメージさせるようなデコレーションでございますが、まるでフラットなレースのブレードをねじりながら固定したかのようなアクセントが実にユニークです。

 

 このレース、始めからフロントに飾るように蛇行して織られたものですが、ウエストからボディーを飛び出して、モチーフだけが宙に浮いたかのようなディテール等実に素晴らしいアイテムでしたね。

 

 サイドからスリットからプリーツをかけたシフォンが覗くフェミニンなスカートとコーディネイトして、まるでドレスのようでしたね。

 

 

 コレクションは終盤に向かうに連れて、さらに実験的であたかも偶発的に生まれたかのような衝動的な作品が、続々とランウェイに登場します。

 

 一体何が勃発してるのか、この画像からは理解し難い複雑なテクニックで構成されたこのドレスですが、アイディアとしては織りでピンタックのパターンを描き出したタンクトップと、ゴールドの百合のカットワーク刺繍のドレスをヌードピンクのシフォンのプリーツドレスの上にレイヤーし、タンクトップやスカートに何とも大胆にハサミを入れ、その間からシフォンをねじったり、取り出したり、表地と縫い合わせたりして生まれたハイブリッドなテクニックが使われています。

 

 想定外の位置で縫い合わされた主張の強い生地は、肌触りや柔らかさも違う物をあえて縫い合わせる事でさらに想定外のフォルムを描き、ディテールで実に危うげなセクシーさを生み出します。

 

 

 長くファッションに携わって来た人間に取ってはここまで自身の固定概念を覆すデザインって中々トライするのが困難ですよねぇ。。。しかし、昨今のクリエイター達にとっては、いかに自分が生みだして来た物を軽々と破壊、解体する事が出来るかという事が重要のような気がします。

 

 それだけファッションにおける常識やトレンドが、めまぐるしく変化している時代なんでしょうねぇぇぇ。。。

 

 

 今季登場したシューズはポインテッドが注目でございましたね。

 

 ハードなミリタリーブーツのバックルやストラップと、エレガントなパンプスのポインテッドやアンクルストラップが融合され、スエードとパテンのコトンラストもユニークなアイテムとなっていましたね。こちらはブーツタイプですが、他にパンプスタイプも登場していました。

 

 ジュエリーではベルギー人ジュエリーデザイナー、Sophie Bille Brahe(ソフィー・ビル・ブラーエ)との協同制作のアイテムが実に素敵でしたね。。。『クラシックなものをモダンに解釈する』という共通の哲学で誕生したジュエリーは、イエローゴールドとダイヤモンド、またはパールを用いた物と何世紀もの昔から続いている金細工技術をスタイリッシュに落とし込んでいて素敵でしたねぇぇぇ。。。

 

 

 

 

 

 

 さて、ハッピーで可愛らしいな様々な要素が溢れたサカイ2016 SS COLLECTION、皆様いかがでしたか?

 

 

 

 これは私の勝手な見解なのですが、今季のコレクションは良い感じに力が抜け、実にリラックスしていて、クリエイトする事を心から楽しんでいるような印象を受けましたね。阿部さんやスタッフ達のそれぞれが気になるアイテムを持ち寄って、アトリエのテーブルの上に並べ、一つずつパズルのように組み合わせてみる。。。。。やがて相反する要素は想定外の旋律を描き出し、エキサイティングな瞬間が生まれ、唯一無二の形が生まれて行く。。。。。

 

 

 楽しみながら丁寧にクリエイトされたアイテムは、繊維の隙間や針目の間にハッピーな気分をナノレベルで吸収し、やがて袖を通す人を同じようにハッピーに包み込みます。。。。そんな、ファッションをクリエイトする上での必要不可欠な行程が、今回のコレクションでは実にスムーズに、健康的に行われているように感じたのは、、、、私だけでは無い筈です。

 

 

 

 一言でいうと、とにかくスイートでチャーミングなコレクション。。。。。。只、貴女の中にある、『カワイイ』や『キュート』という既成概念を、容赦なく崩壊させています。もしかしたら新しい時代の『カワイイ』は、こうやって人に媚びない、凛とした美しさを放つものなのかもしれませんねぇぇぇ。。。。。。

 

 

 

 

 

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