正直な話。

宝塚が大好きなので、ご贔屓が卒業した後は、OGとしての活動を熱心に追いかけたことはこれまでになく…。

礼真琴も大好きだけど、現役と同じとはいかないかなぁと思っていた自分が、完全に、見事に、裏切られました!!!

 

「男役ではない礼真琴を、また1から見つけて、好きになってもらえるように頑張っていきたい」と卒業する時に語っていた通り、有言実行の人だなぁと。

 

礼真琴というミュージカル俳優に今日初めて出会い、恋をして、この人の舞台をこれからもずっと見ていきたいーー。

そんな期待と希望で、胸で蝶々がパタパタする、それはそれは素晴らしい琴ちゃんの船出でした。

 

ベディ・ブープについてほぼ無知なので、あの容姿が正解なのか不正解なのかわからなかったけど、なにしろ個性的なので、最初ポスターを見た時はひたすらに戸惑ったし、やっぱり舞台に突然現れた時は戸惑ったんですけど、ひとたび歌い出せば、礼真琴の力にグイグイ引き込まれて、一気に白黒漫画の世界に没入。

 

一瞬たりとも無駄のない緻密に計算され尽くした動き、頭のてっぺんから爪先までベティとして生きた挙動が、キャラクターを優しく、強く、魅力的に造形し、トリーシャが100年の時を経てベティを崇拝する裏付けを見事に体現。歌、芝居、ダンスの傑出したうまさと、圧倒的なスター性。これこれこれが礼真琴だよ・・・!!!!と板の上で生き生きと動き回る琴ちゃんを見て、ただただ嬉しかったです。

あなたの輝く場所にやっと帰ってきてくれた、そんな気持ち。

 

特に、歌の持つ力よ・・・!

自信を持てず悲観的なトリーシャに向かって歌う2幕の場面では、自分に歌われているような気持ちになって思わず落涙。

世界中の女の子のための歌だと思ったし、ベティの存在が世界中の人を救って元気にしてきたように、私も礼真琴の歌で救われてきたんだなぁって・・・

 

あなたのために歌うわ、といって白黒の世界に帰っていくベティですが、たった一人のために歌っているような、それがもしかして自分なのかもしれないと思わせてくれる、心にまっすぐ届く琴ちゃんの歌は、セリフにもあったように、白黒だった空間をカラフルに彩っていくようでした。場所が場所だけに『Big Fish』のスイセンのように、空間が光に満ちていく感覚があって。(会いたいなぁエドワード・ブルームに。。。同じ人と思えないw)


「白黒の世界はベティあってこその世界。いなければ破綻する」という設定とオーバーラップするほどに、礼真琴あってこその舞台だったし、どんな世界で、何度巡り合っても好きになる、そんな礼真琴がいました。

 

バーレスク中止に伴い急遽あてがわれた作品(仮説)でこのクオリティなら、琴ちゃんのために用意された琴ちゃんのための舞台なら、月まで行っちゃうじゃないの!?というロケットスタートっぷり。先が末恐ろしい。

 

もう一度言わせて。琴ちゃんは、本物だった。(みんな知ってる)