まだ映像は見ていないのですが、記事はひととおり読みました。舞空瞳の退団会見。

 

彼女が印象に残っている役として『ハンナのお花屋さん』や柴田先生の作品を挙げているのを見て、彼女は礼真琴の相手役である前に、タカラジェンヌだったんだな、と当たり前のことに気づいたんですよね・・・

 

星組にトップ娘役になるために組み替えする前の、花組で過ごした時間が、彼女にとってどれほど濃密で大切なものか。あの時があったから今がある、と思えるのは、彼女がそれだけどの瞬間も努力して前に進んできたという矜持があるんでしょうね。

 

従来の娘役の退団会見は、ひたすら相手役への感謝を述べたりわっしょいしたり、薄寒いこともあるのですが、なこちゃんのこういうところが芯が強いというか、さすが真ん中向きの大物だな、と。(実際はことちゃんについてもっとしゃべっているのかもしれませんが)

とはいえ、星のプリンセスの心のすべてを礼真琴が占めているわけではないという当たり前のことに、ちょっと寂しさを感じている自分もいます・・・(こじらせおばさん)

 

宝塚が大好きで、花組の娘役になりたくて、その夢が叶ってうれしくてたまらないのが滲み出ていた下級生時代のなこちゃん。端っこで踊っていても一際目を引く天性の華と、圧巻のスキルで他者の追随を許さなかったなこちゃん。(舞空プロ、なんて呼ばれていましたよね当時)

 

相手役が礼真琴という傑物だったがために、なこちゃんは常に「礼真琴の相手役」という見られ方をしていて、その立場にふさわしい役割が求められるけど、彼女には彼女の追い求めてきた理想の娘役像や、やりたいことがあったんですよね。礼真琴の相手役である前に、彼女は彼女だったんですよねぇ・・・。

 

私は私よ!そうでしょ?Byジェニー

 

てか、今更ながら谷タカヤ先生すごい。退団知らなくてこのセリフだったとしたら、ジェニーの造詣って完全に舞空瞳への当てがきですね。(原作知らんけど)退団知ってたのだとしたら、なこちゃんの心の叫びを代弁してたんだし。愛だわ。

 

私はなこちゃん大好きですけど、正直そういうフィルターを通じて彼女を見続けていた一人。だから、ほんとに大変だっただろうな、と思います。長い間おつかれさまでした・・・!

なんならありちゃんの相手役まで務めてくれてもいいのにと思うくらい、タカラジェンヌとしても、トップ娘役としてもまだまだできたと思うし、ここ10年でぶっちぎりで推せる娘役さんでした。

惜しまれながら辞めていくなこちゃんの潔さも、あっぱれです。(退団作品には納得いってないが)

 

ことちゃんの相手役をなこちゃん以外で見たくないので、それを阻止できるのならば、大っっっっ嫌いな『ベルサイユのばら 〜オスカルとアンドレ編〜』をことありで上演することもやぶさかではありません。それくらい、ことなこForever❤️

 

 

 

今改めて見るとジェニーの歌の歌詞・・・😭