トップさんになっても、こんなに人って成長できるんだぁって感動して胸が震えています。雪組トップスター彩風咲奈さんのことでございます。
いやーーー正直いって彩風咲奈って、あの異次元スタイル以外の特技ってあるんだっけ?って長らく思っていました・・・。
でも今回、あれくらい突き抜けたレベル違いの異次元スタイルは、お金を払ってでも見る価値のあるものなのだ、と。
とーにーかーく眼福。
出会い頭に男女が恋に落ちるという設定への説得力が、これほどあるトップコンビもなかなかないなと感じます。彩風ハインドリヒに優しく話しかけられて、好きにならない女性います?(てかドロイゼン兄弟の顔面偏差値高すぎて、お母さんはアフロディテとかなのかな?)
夢白あやを相手役に迎えてのトップ第二章、ノってますね、さきちゃん。(←古い)
・コンビのビジュアルの相乗効果◎
・トップ就任4作目の熟れ感
・個性の異なる粒揃いのスターたち
という良い条件が重なり、”さきちゃんの雪組”の魅力が増し増しになっているのを感じます。
でもその勢いを加速させている最大の要因は、間違いなくさきちゃんその人の成長のスピードだと感じます。(ライラック風)
公演ごとにさきちゃんが進化しているのは感じましたが、これまでは「本人比でよくなってるね!」という保護者的な甘い採点。
しかし今回、まるで別人かのように歌が上手くなっていて!!! これはもう宝塚の中では「歌える」と言ってもいい部類では?
その跳躍を目の当たりにし、この人はどれほどの努力をしてきたのだろうと、胸が熱くなりました。
そして宝塚の王道「モテるいい男」の説得力が100点満点だったのは、さきちゃんのお芝居も素晴らしかったから!
弟たちから「この人にはかなわない」と一目おかれるスケールの大きさ、利他的で度量が大きく、豪放磊落な人柄。絶対女性ならみんな好きになるじゃん!!!というハインドリヒ像、お見事だったかと。しかもあのビジュアルなんですものねぇ。
今回改めて、彩風咲奈さんの人間臭さに触れた気がして、俄然愛着が沸きました。
彼女、常人離れしたプロポーションをもち、首席入団、箱入り息子と、一見順風満帆で飄々として見えるんだけど、その実不器用でがむしゃら。もしかして今、5組の中で一番泥くらいトップさんなのかなぁと感じます。(もちろんいい意味で)
若い頃は「もっと焦れよーーー!!💦」とやきもきしたものだけど、その間にもさきちゃんは、静かにしんしんと降り積もる雪のように、自分のやるべきことを成し続けてきていたんだなぁ。それが今の道につながっているんだなぁと感じられて。
今にして思えば、だいもん退団の際のグラフでのさきちゃんとの対談で、彼女に寄せた絶大な信頼と、猫可愛がりな様子は、さきちゃんのこういった人に見せない努力家の面をいじらしく思う気持ちだったり、それゆえに誤解を与える不器用さを心配していたり、といった背景があったのかなぁと。
頑張る人の姿ってなんでこんなに美しいんでしょうね。私も明日からがんばろう!って思える・・・。リアルにタカラジェンヌに毎日生かされています!
△ハインドリヒと3男迷う・・・いやどっちにも選ばれないけれども!!!