今回の『1789』宝塚版でいえば、トップ娘役の配役は大きな変更点ですよね。


トップ娘役でなくなったことで、ナンバーがカットされたり、衣装や鬘が質素になったりと…そこら辺は見る方も想定内だったとはいえ、やはり初演の愛希れいかのマリーアントワネット、好きだったなぁと感じずにはいられませんでした。


前提として、有沙瞳のマリー・アントワネットは素晴らしかったです。今の星組でみほちゃんがキャスティングされるのも納得です。

歌の技能だけでいえばみほちゃん(有沙瞳)のほうがちゃぴより高いと思います。お芝居だって文句なく上手い。


だけど、愛希れいかが現れた瞬間、そこにスターがいる!と誰もがわかる圧倒的な華やかさ、存在感、これからどんな楽しいことが始まるのかワクワクさせてくれる高揚感は、フランスのおしゃれミュージカルを日本でやるとなった時、絶対に必要な要素だったんだと思います。


ちゃぴのコケティッシュなのにカッコよさも感じさせる衣装やカツラの着こなしのセンス、エスプリを感じさせる台詞回し、場面ごとに表情がくるくる変わる屈託のなさが、私たち日本人特に宝塚ファンがイメージするベルばら的アントワネット像ではなく、フランス人がイメージするアントワネット像に近いのでは?と感じて。


愛希れいかが覚醒した作品だったと思うし、私たちもその瞬間に立ち会っている興奮があったように反芻します。


比べるものではないし、好みの問題だとも思うのですが、私は今日舞台を見ながらちゃぴの芝居が強烈にフラッシュバックして。特に、オランプに愛する人のもとに行くよう促し、決断を迫るシーンでの「ありがとう」の表現は見事だったなぁと。


ちゃぴも礼真琴と同じ系譜で、超エンターテイナーなんだけど、実はお芝居が緻密で繊細で素晴らしい。

もう一回あれをおかわりしたい!と思いました…


ちゃぴはいまや押しも押されもせぬミュージカル俳優なので(大奥にも出るし…)、もはや主演以外の舞台はなかなか見れないのかもしれませんが、大好きな『1789』にちゃぴがもう一度出てくれたら…!!!と思ってしまいました。