あ、まだまだロックオペラモーツァルトの話です。

これはだーいしの問題なのか、そもそものオリジナルの脚本がそうなってんのかわかりませんが、内容はいまひとつです。昨日観劇したら、隣の方は寝てました(^^;

 

説明が多い舞台って興ざめしますよね。極美慎もストーリーテラーってほどの位置付けじゃないし中途半端。2回目にしてようやくく、この退屈なセリフはのちのこれを示唆するものだったので、など理解できた部分もありますが・・・

 

モーツァルトが父親に命じられてパリに行く場面、夢中になっていた恋人との別れを強いられさぞ辛い心情なはずなのですが、「さーて、気を取り直して元気にパリにいくかー」みたいなセリフで、それが「さーて、来週のサザエさんは?」みたいなノリなもんだから、工工エエェェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェエエエ工工 ってなりました。すぐに慌てて礼真琴が歌い踊りして観客をなだめなかったらどうなってたんだろうって恐ろしい。

 

というのも、プレトップお披露目を意識しすぎて余計なものを詰め込み、宝塚ということを意識して大事なところを削った結果、心情が全部希薄になってとっちらかっちゃった、みたいな。とにかく関係性の深さが窺い知れない。いつのまにコンスタンツェのこと好きになったの?お父さんになんでそんなに縛られるの?などなど・・・

 

最大の失敗は、コンスタンツェを悪妻として描かなかったこと。ゆえにコンスタンツェの影がとにかく薄い。

ただの一途なかわいいおねーちゃんになってる。これは、脚本の失敗なのか舞空さんの芝居のアプローチの問題なのかわかりませんが、役としてインパクトがないし、モーツァルトが「ぶっ飛んでるけど、惹かれる魅力」みたいなものが伝わってこなかった。

随所にコンスタンツェの破天荒ぶりがセリフで説明的にあったり、最後とってつけたように2人が「ちょうどいい距離感だった〜♫」みたいに歌うんですが、そうだったっけ!?っていう違和感しかなかったです。

絶対に、あのサリエリとのシーンで終わって最後こっちゃん一人で出てくるところで終わってるべきだった!っていう蛇足ぶり。

 

悪女なら、アロイジア・小桜ほのかの方がよほど蠱惑的で鮮烈な印象を与えたと思う。モーツァルトのセリフにあるように「誰も敵がいないやつには、結局誰も味方がいない」ように、コンスタンツェを宝塚のトップ娘役仕様に仕上げた結果、影の薄い役になったのは皮肉だなと。

 

なので、1幕のモーツァルトの相手役はアロイジア、2幕の相手役はサリエリにしか見えなかった。


でも、舞空瞳ちゃんは出てくればかわいいし、1幕ラストの彼女のダンスは前評判通り圧巻です。「ジャーン!」て最後ポージングするところかっこよすぎて、ほんとあのシーンはプロトップ・礼真琴をしても食われ気味。

舞空瞳が若くてかわいいのは今更説明不要なんだから、思いっきり悪女みてみたかったですけどね。宝塚のトップという立場となると、なかなか悪役は回ってこないのだろうけど・・・

 

最後に、礼真琴のこれまでのお利口さんなお芝居を逸脱した、狂気を孕んだモーツァルトは本当に見事だなと思いました。ダンスや歌が注目される彼女ですが、トップという立場になって初めて彼女のお芝居の真価に触れたよう。ここまでできる人だったんだと。やっぱトップと2番手って、与えられる役の大きさや表現の幅など全然!!!!!違うんですね。それを新米ながら、なんなく全うしているように見えるのが彼女の凄さなのですが。