あの台風とともに嵐のように鮮烈な印象を残して宝塚を去っていったさゆみちゃん。晩節を汚すどころか、わたし的には最後の最後に海老反りで好感度爆上がりだったさゆみちゃん。
カフェブレイクでサヨナラショーの様子を映像で初めて見たけど、現役の頃は少々に鼻についたあのベタつく歌唱ですら、最初で最後のサヨナラショーにかける熱量にかんじられてよかったです。緑の袴で銀橋を渡りながら一筋の涙を流す彼女は、それはそれは美しかった。心の清らかさがそのまま人間の肉体を纏ったような神々しさらあったね。
そんな紅ゆずるちゃん、退団後早々に始動する忙しいスターも多い中、2週間経っても表舞台には現れずなりを潜めてる。相手役の綺咲愛里ですらぷルミエールのナレーションするっていうのに!
でもわたしは、そういうところがすごくさゆみちゃんらしいなーと思って、ますます好感ですね。
生馬の目を抜く芸能界ですからもたもたしてられないだろうし、宝塚のトップスターになるようなカリスマのある人たちですから、卒業後も表舞台で活動し続ける進路には違和感ないし、もちろん応援したいのだけど、あまりにもその発表が早かったりするとファン心としては少々興醒め…。
宝塚男役としての彼女たちの姿は二度とみられないわけで、ファンとしてはなんというかある種二度と会えない故人を見送る、というと大袈裟かもしれないけど、少なくともわたしはそういう心境でした。だからなんというか、もう少し、浸らせて!!!っていうか、ちゃんとお別れする時間がほしい!!!っていうのが本音でして。
彼女はそういうファン心をちゃんと理解してくれてるんじゃないかなー、と思うんだな。だから涙の退団から、舌の根も乾かぬうちにいけしゃあしゃあと姿を現すような無粋な真似はしないのかな、と。
そしてもしかすると、宝塚が大好きな彼女自身が最も、男役と決別するためのリセット期間を必要としてるのかなーなんて。
SNSのアカウントとか易々と作らないところも嬉しい。むしろ、本心では作らないでいただきたい。
彼女、大阪のおばちゃんキャラと見せかけて、一周回って存在が謎なところあるから、これからも徹底的に舞台裏は見せないでもらいたいな。そこが本人の言うところのギャップ萌えになる気がするし。
安売りしないというか、フェアリーであったことへのプライドを感じて、すんごくいいですね。
当然始動に向けて動いてるだろうし、周りがほっとかないだろうし、こういう時代だからSNSやらない方が難しいのだろうが、それが今でないと判断する彼女の聡明さ、ますます見直しました。