すっごい今更ですが、どうしても書きたかったの。
ナポレオンのことを!

100周年の幕開けを飾る肝入りオリジナルミュージカル。
劇評はけっこう『・・・』的なものが多く、
期待値は限りなく低いまま観始めましたが、
これがなかなかおもしろいじゃないの!
わたしは好きです。

ナポレオンの人生を2時間に凝縮させるのだから
駆け足感は確かに否めないが、
なんと豪華なミュージカルだこと!

お金かかってそーーーー!!!キラキラキラキラ
と一目でわかる
絢爛豪華な衣装、
舞台装置、
贅沢過ぎる出演者、
スター達の群舞、
そしてやはり音楽がかっこいい!

これで初めて宝塚を観た方は、煌びやかな夢の世界にさぞかし感動されたことでしょう。
ナポレオンの戴冠式の燦爛たる舞台からの、
黒豹の殺風景な波ライトと安っぽいセルバンテス号の落差が凄過ぎて、
ちえさんが気の毒に思えてしまった…

語りべが物語を導きながら、
ナポレオンの栄光と凋落を淡々と追いかけて行く
エリザベート完全踏襲の舞台仕立てなんですが、
お話の中心にいるはずのナポレオンの影が薄く感じられるくらい、
脇を固める一人一人が濃くて、
何よりも曲が素敵だから、
『ザ・高級ミュージカルをお腹いっぱいみせていただきました!』
っていう満腹感でいっぱい。

1幕最初のナポレオンとジョセフィーヌ以外の出演者みんなで

♪嵐のーーーようにーーー生きたおーとこーーー

が私的には一番アガるんですが、
これすごい既視感あるなと思ったら、

♪ここはー ヴェローナーーーー

でした。
ロミジュリもあそこの場面が一番血が沸き立つ


で、このミュージカルでわたくし、
タレーラン北翔が気になって仕方なくなってしまった。
なんなんだろうあのクセになる感じ。
香川照之とか生瀬勝久とかそんな感じ?
舞台がしまるし、場面がすごく立体的になるというか。

そして、ねねちゃんお芝居上手ですね。
悪女だったのに、惚れた弱みで捨てられても献身的に尽くす気の強い女の健気がよく分かる。
ナポレオンとジョセフィーヌの2人の場面がびっくりするくらい少なかったのは物足りなかったかな。
その登場回数の少なさをもってしても大変印象深かった。
歌は酷過ぎて笑いましたが。。。

マルモン紅もよかったです!
お育ちがよくて、優しくて、風采が上がりきらない…
さゆみちゃんのキャラともシンクロして。
切なかったです。
何よりも髪型がかっこよくて美形。


しかし、これだけ贅を尽くしたミュージカルを
自分のために創ってもらったとあれば、
ちえさんもタカラジェンヌ冥利に尽きるというもの。

今日の水曜歌謡祭にも出演しますが、
テレビ向きとは正直思えないちえさんを、
ましてや来月には退団するにもかかわらずここまで露出させるとは、
ちえさんはよほど劇団に大切にされているんだなぁ・・・。
(酷使され過ぎていて、逆に大切にされてないのかもしれませんが。)



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