先日、東区の元町図書館で偶然(あるいは必然か!)
見つけた本です。

森薫さんが描いた表紙のメイドに
ひかれたのではありません。

何度も言うと怪しいですが、
背表紙の題名に目を留めたので、
本当です。

メイドをはじめ使用人たちは、
上流階級の雇い主と
同じ建物に住んでいます。

でも階上の雇い主側と階下の使用人側には、
厳しい階級の差がありました。

しかし、マーガレットが生きた時代には、
第一次世界大戦と第二次世界大戦があり、
その階級さも次第になくなっていきました。

それにしても当時のキッチンメイドは、
明けても暮れても働きづめでした。

マーガレットと時代的に近く、
尋常小学校を卒業して
髪結いの丁稚に行った私の祖母なら、
「むぅろん!(=無論=そのとおり)」と
深く同意することでしょう。

とってもよい本でした。
そしてとても勉強になったので、
アマゾンに注文しました。

後日、店に置きますので、
ご興味のある方はご覧ください。
(販売用ではありません)

「英国メイド マーガレットの回想」
マーガレット・パウエル:著
村上リコ:訳
森薫:装画

村上さんは、アニメ「黒執事」や「エマ」の
時代考証をされているそうです。

本の帯より。

不屈の英国キッチンメイド
1920年代、英国。
華やかな上流階級の陰に隠された家事使用人の
暮らしぶりを赤裸々に、詳細に、
ユーモアを交えて元メイドが語り尽くした、
真実の記録

~料理人を経て、売れっ子作家へ~

訳者あとがきより。

マーガレット・パウエルは、
1968年に刊行された本書を皮切りに、
それまでほとんど顧みられることのなかった
過去の家事使用人の暮しを活き活きと語り、
1970年代の英国で人気を博した作家である。

貧しいながらも楽しくすごした少女時代から、
15歳で最下層のキッチンメイドへ。

雇い主たちの仕打ちに涙し、あるいは楽しみながら
コックとして腕をあげ、
そとときどきの「野望」に向かって、
一歩ずつ進んでいった。

かつての英国において、大勢の女の子たちが
当たり前にたどっていった人生の道のりを、
本書はつぶさに伝えてくれる。

家事使用人を扱う歴史書には
まず真っ先に引用される重要な史料である