以前、紅茶教室の時、
ご出席された方からお伺いした話です。


「農場の少年」という小説に、
紅茶を受け皿で飲むシーンが出てくると。


「農場の少年」は、
「大きな森の小さな家シリーズ」の中の一冊です。
 (大草原の小さな家)


幸いにも、塚本 祥江(よしえ)店長が、
小学生の時分に読んだ「農場の少年」があったので、
確認することができました。


「農場の少年」講談社・青い鳥文庫
~大きな森の小さな家シリーズ5~

ローラ=インガルス=ワイルダー 著
(1867~1957 享年89歳)
こだまともこ 渡辺南都子 訳
絵・かみや しん


34ページより抜粋
「おとうさんはうけざらについだ紅茶をふいてさましている。
それからちょっとすすってみてからぜんぶのみほし、
また紅茶をすこしうけざらにそそいだ。」


17世紀のヨーロッパにおいては、
貴族たちが紅茶を飲む際に、
受け皿に紅茶を注ぎ、飲むときには音を出して
飲んでいたそうですが、
アメリカでもその昔は、同じような作法が
あったのですね。


一説には、音を出して飲むのは、
日本の茶の湯の影響だとか。


ともあれ、1867年にアメリカのウィスコンシン州
(五大湖の一番西にあるスペリオル湖の北の洲)
で生まれたワイルダーが、
1933年・66~67歳の時に出版した、
「農場の少年」に書かれていた前述の内容は、
とても興味深いですね。


冒頭はの一説には、
「今から百年以上もまえ、
ニューヨーク州北部の一月のこと。」
とありますから、1820~1830年代のことでしょうか。


全9冊の「小さな家シリーズ」。
お読みになった方はいらっしゃいますか。