青森から実家のある秋田県能代市までは、

別にフェリーのように時間に追われることがないので、

今日中につけばいいやと、わりと気楽に考えて、

ビーチサンダルでペダルを漕ぎ出したのでした。


しかし、長距離サイクリングの初心者が、

前日、約15時間ほどもひたすら自転車をこぎ続けたのに、

(疲労で心も折れたのに)

翌日、まずまず平気で身体が動いたのは、

やはり、21歳の肉体があったからだと思います。


小学校高学年から、脳ではなく、身体を鍛えたかいがありました♪


道のりはいたってシンプルです。

国道7号線をひたすら南下するだけです。

青森ー浪岡ー弘前ー大鰐(おおわに)ー碇ヶ関(いかりがせき)そして、

矢立(やたて)峠を越えて秋田県へ。

秋田にはいったら、日本海方向へ進みます。

大館ー田代ー鷹巣(たかのす)ー二ツ井(ふたつい)ー能代(のしろ)。


と、地図上ではあっという間です。

ここ数年の夏の帰省では、同じような道のりを自動車で、

しかも高速道路を途中で利用していますが、

2時間半から3時間であっさり行くことができます。


しかし、人力=自転車=松風2号の場合は、

この日も14時間以上はかかりました。


しかも、北海道から津軽海峡をこえたらば、

夏の暑さが、想像していないほど厳しいものでした。


路面の照り返しと、直射日光の板ばさみです。

ふくらはぎが、ひりひりして、しょっちゅう水をかけながら

進まなければなりませんでした。


でも、その水もすぐ乾くのです。

国道に設置している温度計は、

「路面38℃」とニヒルに表示しておりました。


セミの声も、始終、耳元で聞こえるような気になるほど、

今が盛りと絶好調で鳴いています


しかし、そんな過酷な道のりのなかで、

私を励ましてくれたのは、

津軽平野の田園風景と

岩木山(1625M)の雄大な景色でした。


緑の田んぼのと蒼い岩木山。


津軽平野と岩木山の景色は、

どれほど津軽の人々の心の支えになっていることでしょう。

あの風景だけでも、津軽の人がうらやましいです。


できれば、春夏秋冬、あの景色を眺めたいと思います。

と、きれいにまとめると思いきや、

今回の帰省の一件は、実家の母と祖母にはナイショで、

絶対、心配して、祖母の血圧が上がるのは目に見えるので、

「いつもの『はまなす』で帰るから」と伝えてありました。


いつもどおり、息子あるいは孫は夜行列車で、

帰ってくるのだろうと、思っているのでした♪


つづく。


BGM

吉 幾三さん。

「津軽平野」

http://jp.youtube.com/watch?v=lkib33RiGb0&feature=related