さて、前々回のブログでご紹介しました、
サンドウィッチ伯爵の話の続きでございます。

サンドウィッチ伯爵は、サンドウィッチを片手に、
カードゲームばかりしていたのか?

どうやらそれはちがうらしいということです。
ここに1冊の本があります。
「英国貴族に出会う旅」
文・写真 津野 志摩子 東京書籍 出版
2003年8月2日 第1刷発行 ¥1,785(税込)

現在の貴族の生活ぶりが紹介されているこの本に、
サンドウィッチ伯爵の話も載っていました。
以下は、前述の本からの抜粋を含めてご紹介いたします。

サンドウィッチ伯爵は代々世襲され、
サンドウィッチを「発明」したのは4代目で、
この本にでてくるのは出版当時、
イングランド・ドーセット州在住の11代目です。

11代目伯爵夫人キャロラインさんいわく、
『一般的にはトランプゲームに熱中したためといわれていますが、
もうひとつの説もあるんですよ。
その4代目伯爵は外交官でもあり、政治家でもあり、
初代貴族海軍元帥でもあり、多忙な日々を送っていたのです。
なにしろ、1日に70通もの手紙を書いていましたので、
寸暇を惜しんだ結果、考えついたのがサンドウィッチだとも
いわれているんですよ。』

優雅な貴族とは、かなり違いますね。
さらには、

『「この4代目はとてもドラマチックな人生を歩んだ人なんですよ。
その当時有名なオペラ歌手マーサー・レイという人が愛人でしたが、
その人には若い恋人もおり、その恋人は嫉妬に狂い、
マーサーをコベント・ガーデンで射殺してしまったのです。
それから、4代目はキャプテン・クックの探検のスポンサーにも
なったのですよ。」
ちなみにハワイ諸島は、キャプテン・クックによって
「発見」されたのだが、クックはこれらの島々を
自分のスポンサーである伯爵の名をとって
「サンドウィッチ諸島」と名づけた』
のだそうです。

ちなみに、現代の11代目伯爵は、次男のオーランドさんと、
サンドウィッチ製造と出前業「アール・オブ・サンドウィッチ」
(アールは伯爵の意味)
をロンドンではじめたそうです。(出版当時の話です。)
余談ですが、11代目は、大学を卒業した1960年代にアジアを旅して、
日本にも1ヶ月ほど滞在し、北海道の登別では温泉にも入ったそうです。

いかがでしょうか。
サンドウィッチ伯爵の話。
単純な貴族の道楽から生まれた食べ物ではないのかもしれませんね。