2023年3月29日

明 治 座

第三回 立川流三人の会

夜 の 部

 

立川流三人の会に行ってきました。

今回は夜の部を紹介します。

 

夜の部も昼と同様、立ち見がでる

超満員となりました。

さすがにこの三人がそろうと

落語ファンは絶対に見たくなる

はずです。

日本武道館でも満員になるでしょう

 

オープニングトークから盛り上がり

三人とも本当にうれしそうでした。

高田文夫先生も75才とは思えぬ

頭の回転と面白さで会場を

沸かせていました。

 

恒例の出演順を決めるジャンケンでは

談春・志らく・志の輔の順でしたが

志らくが

「オレは最後に出て文七元結をやる」

と言って談春・志の輔・志らくの

出演順となりました。

志らく

「この二人がいる中でトリがとれるのは

最初で最後でしょうから」

 

立川談春 宮戸川

昼の部がマクラなしだったので

夜の部はマクラたっぷりでした。

前座の頃の思い出話として

高田文夫先生と小遊三・米助の3人が

忘年会をやることになり、

談春と志らくが高田文夫先生に

「お前たち、水割り作ってろ」といって

 誘われたそうです。

二人は談志師匠のライ坊という

ぬいぐるみの話などをして

じゃべりまくって、大ウケだった

そうです。

談春の宮戸川はいつ聴いても

良いですね。

お花ちゃんが可愛い!

 

立川志の輔 みどりの窓口

志の輔さんも前座の頃の思い出話

談志師匠と二人で香川に行った時

うどん屋に入って食べたところ

思いのほか まずくて、残してしまった

ところ、店主に志の輔さんが呼ばれ

師匠にサインを頼まれたそうです。

そこで談志師匠が色紙に書いた言葉は

「ガマンして喰え!」

場内 大爆笑!

 

志の輔さんが師匠の家に行った時

おかみさんと娘の弓子さんがいて

三人から新作をほめられたそうです。

おかみさんは「バールのようなもの」

弓子さんは「ハンドタオル」

談志師匠は「親の顔」

 

みどりの窓口といえば、談志師匠との

新橋演舞場での親子会で演じた時

満員の会場が大ウケでした。

本当によくできた噺で、この噺を

聴くとワカサギのフライが食べたく

なってしまいます。

 

中入り

 

立川志らく 文七元結

昼の部に談春が文七元結を演って

夜の部に同じネタをやるとは

志らくさんも考えたものです。

 

当たり前ですが、同じネタなのに

演じる人が違うとくすぐりや

演出が変わるのです。

だから落語は面白い!

 

終演後のトークで

談春が志らくの文七を聴いて

「馬生師匠だ!」と言ってました。

それもそのはず、志らくさんは

先代の馬生師匠に弟子入りを

考えていたほど憧れていました。

 

三人がいる楽屋では昔話に

花を咲かせていたことでしょう。

それも、高田先生が間を取り持って

くれたからです。

 

高田先生、これからも三人の会を

続けてください。

 

今度はもっと大きい会場で(笑)