昨年に続いて開催された、ヒロインアクションまつりin東京2023に行ってきました。
作品上映と舞台挨拶、出演者のライブ、物販・交流タイムと去年同様の流れでした。
今年も作品について、感じたこと等を書いてみたいと思います。
1.『電光石火☆八城忍 ~制服戦士 対 カルト集団~』 / 胤森 淳 監督
セーラー服姿の女子高生が追手から逃れるシーンから始まります。逃れる途中に挟んだアクションシーンから、アクションに力を入れていることを予感させる作品です。
昨年上映された『YOSHIKOを探せ!!』のラストと少し繋がっていて、時系列ではその前日譚という感じでもあります。
この日上映されたのは、6分程カットしたオリジナルバージョンでした。
カルト集団の中の一人がヒロインに思いを寄せている描写があるのですが、多分カルト集団に囚われていた頃のヒロインに思いを寄せているくだりをカットしたのかな……と思います。
個人的には、その思いを寄せている男を、何ら思うことなく他の悪党同様に容赦なくクールな表情でさっさと片づけてしまうシーンが個人的に好きだったりします(^^)
ヒロインが多少意識するとか、逆に感情むき出しにしてじっくり倒すという形にしていないところが、ツボと言いますか何とも言えない良さを感じます。
作中にブランコに乗った胤森監督の2人の娘さんが出演されているのですが、彼女達が今年高校に入学したと、MCの星野佳世さんが紹介されていました。
私がこの作品を広島で観たのも2016年と、既に7年前なのですよね……。
この作品を今回観て、私自身も月日の流れたことを改めて実感しました。
2.令嬢探偵★モロボシアイ ~広島より愛をこめて~ / 高橋 亨 監督
この作品、実はDVDを持っています(^^)
先に上映された『電光石火☆八城忍…』と同じくイチエンポッポフィルムの作品ですが、こちらは高橋 亨 監督の作品となります。
▼上映後の舞台挨拶で登壇された高橋監督。
作品は広島と東京からの役者が合同して出演されているのですが、高橋監督は演技力は広島組が上で東京組はとにかく個性が強かった…みたいなことを仰っていました。後、出演されている方々の現況等の話も聞くことができました。
3.『決戦の日』 / 岡田 広 監督
福井県で活動されているHOUND PROJECTの作品。
昨年のヒロインアクションまつりでは、『BLOOD BLADE』という作品が上映されましたが、この2作品を観た限りではガンアクション、そして緊迫感の描写が印象的な作風という感じがします。
『決戦の日』主演のYUKIさんは、主役という形での出演は初めてとのことでしたが、作品を観た限りでは、そのようなことを感じさせない堂々としたアクションヒロインで格好良かったです。
HOUND PROJECTとして週1回(だったかな?)で、アクションの練習等をしており、YUKIさんもその積み重ねを経て今回の主演に至ったそうです。作品を撮ると共に、アクションそのものにも力を入れている団体という印象を受けました。
今後また迫力あるヒロインアクション作品を出してくるのか、注目したいと思います。
4.『アイドルスナイパーダブル』 特別予告編 / 稲葉 司 監督
今年の8月11日~17日に、シネマハウス大塚にてロードショーが決定している『アイドルスナイパーダブル』の予告編映像でした。映像トレイラーやこの日の予告編で、少しずつ全容が見えてきた…そんな感じがします。
どんな作品になっているのかますます楽しみになりました。
昨年のヒロインアクションまつりで出演者発表があり、今年は作品上映を控えての予告編上映。1年経過したことを実感します。
▼上映後の舞台挨拶(左から稲葉監督、イ・リンさん、蒼乃ありすさん、滝川 拳さん)
『アイドルスナイパーダブル』が、初めての主演、初めてのアクションと“初めて”を強調するイ・リンさんと蒼乃ありすさんに対して、
「これだけの作品に出たのだから、もう初めてじゃないんだよ」
と仰っていた滝川 拳さんの言葉が印象的でした。
一見厳しい言葉にも聞こえますが「もっと自信を持ってもいい!」という優しさもこもっている感じがします。
5.『おっぱいロケットガール』 / 稲葉 司 監督
人間の手によって作られたバイオロイドが、社会の様々な仕事に就いている時代を想定した作品。
・「おっぱい」という言葉。
・「2つの胸のロケットを発射すると機能停止する」という仕様。
この二点だけだと、笑える作品を連想してしまうと思いますが、タイトルからは想像できない作品になっていました。
18分の作品を観終えた後に、心の中にしっとりした足跡をくっきり残される…上手い表現ができませんが、そんな感じがします。
作中に出てくる坂が映像として凄く印象的だったので、稲葉監督の呟きに返信してみたところ、撮影したスタジオ近くにあった、廃墟となっているラブホテルの前とのことでした。
坂や階段って、撮り方によっては観る人の心に強く印象付けられるものなのかもしれないですね。
▼『おっぱいロケットガール』の上映後の舞台挨拶
出演者、音楽担当の高橋克行さんの挨拶の後、作品中にチョイ役で出演されていた、大河響さんが途中で呼ばれて登壇されていました。
登壇される予定が無かったのか、客席側からオロオロという感じで出てきたものの……
何故か笑いを一番巻き起こしているという不思議な方でした(^^)
ヒロインスペシャルライブは
イ・リンさん
蒼乃ありすさん
確か、イ・リンさんと蒼乃ありすさんは、このような舞台(人前)で歌うのは初めてだったと記憶しています。
おそらく緊張具合も半端ないものだったと思いますが、それでも観客席を盛り上げてくれました。
最後は紺野みいなさんが『ロケットサンバ』を歌われました。
私の記憶違いでなければ、紺野みいなさんもこのようなライブ形式の場で歌うのは初めてだったと聞いていたのですが、歌い出しで観客に手拍子を起こさせるところに始まって、振り付けも指先まできれいに意識している姿は、場慣れしてるとしか思えない堂々としたものでした。
歌い終えた後の、お嬢様の「ごきげんよう」みたいな一礼も凄く様になっていました。
『おっぱいロケットガール』の主題歌『ロケットサンバ』。
作風とは全く異なった感じのリズムがクセになりそうです。
大場久美子さんの『スプリング・サンバ』を思い起こさせる雰囲気がある名曲ですね。
パンフレットにも書いてありますが、上映作品を観た直後にこうして出演者が生で歌う姿を観ることができるというのは、ヒロインアクションまつりの醍醐味の一つだと思います。
そのヒロインアクションまつり、今回は金曜日の夜という、平日開催。
私のようにシフト制の仕事をしている身としては土日開催より行きやすかったのですし、都内で仕事をされている方々にとっても帰りに立ち寄る+翌日休みという点で良かったと思いますが、反面観客や舞台挨拶される方々にとっては参加することが難しかったのかな…とも思います。
ともあれ、今年も楽しい夕べを過ごすことができて、満足のイベントでした。