中目黒トライで開催された『ヒロインアクションまつりin東京2022』に行ってきました。
前回の東京開催は2018年9月22日なので約4年ぶりになります。
上映作品について感じたことをザザッと書いてみたいと思います。
1.悶殺蛇女 / 内藤 慈 監督
ヒロインアクションというよりは、ホラー色の強い作品でした。
ただヒロインアクションというのは、単純に一括りにできない位に幅広いジャンルが含まれているものだと思います。
単にヒロインがアクションで活躍する…的なものから、場合(人)によってはSMの領域が含まれることもあります。
絞め落としはSMの領域に入ったものであって、実際に“首絞めフェチ”というジャンルも存在したりします。
こういう特殊なフェチというのは海外の方が、大っぴらと言いますか開放されている雰囲気がありますので、海外からの反応が高いというのはそのあたりに理由があると思います。
海外の方がコアなファンが多い感じ…とも言えますね。
女性の絞め落としも広い意味ではヒロインアクションとして含まれると個人的には思っていますので、このイベントに存在しても違和感は無い作品だと感じました。
余談ながら、以前『タンクトップファイター』というヒロインアクション要素のあるドラマがあったのですが、このドラマでも蛇のように首を絞める女性が敵キャラとして登場した回がありまして、それを彷彿とさせる雰囲気がありました。
2.BLOOD BLADE / 岡田 広 監督
タイトル通り、「刀」と「血」という点ではホラー色の強い作品と言えるかもしれませんが、最初に上映された『悶殺蛇女』よりはアクション要素が強い作品だと思います。
実は別に撮影した映画のキャストで同時に撮って作られた作品という興味深いエピソードもありました。
岡田 広監督は福井県で映画活動をされており、ヒロインに限らずアクション映画全般を手がけている方だそうです。
上映後の舞台挨拶での、福井県という一地方でも映画をとっている人がいることを知っていて欲しいという言葉が印象的でしたが、観客の心を一番掴んだ言葉は
何故ヒロインがセーラー服を着ているのですか?
「ロマンです!」
何故刀を持っているのですか?
「ロマンです!」
この一連の問いかけに対する「ロマンです!」でした。
この言葉に、きっとヒロインアクションに強いこだわりをお持ちの方であることを確信しました(^^)
▼内藤 慈監督(左)と岡田 広監督
3.YOSHIKOを探せ!! / 胤森 淳 監督
『神宮寺真琴』シリーズでおなじみのイチエンポッポフィルムの最新作です。
これまでは'80年代のヒロインアクションテイストが漂う作品が揃っていましたが(『女子高生戦士☆英あいり』は少し21世紀の雰囲気もまとっているイメージがありますが)、今回は、闘いへ行く流れや理由に、 '70年代を意識されている感じがしました。
全て書くとネタバレになってしまうので、少しボヤかして書きますと、『字幕が出てきた場面』で笑いが起きていました。
私も観ていて「あ、そういうことね(^^)」とようやく納得した次第です。
最後の方で香川美夏さんが登場。
彼女の過去と現在のお仕事という設定に、過去のイチエンポッポ作品と設定を揃えてきたあたりは、キレイにまとめた感じでスッキリしたと思いました。
また、もしかしたら続編があるのかな…と期待させるラストでしたが、果たして……。
▼主演の西島 ゆき さん(中央)、英あいり役のあいりさん(右)
4.女子高生戦士☆英あいり(特別編) / 胤森 淳 監督
こちらは『女子高生戦士☆英あいり』を5分にまとめたダイジェスト版という感じの作品でした。
ただ5分の中にアクションとしての見どころを全て押さえた映像という感じで、やはりCGを駆使したあのバトルシーンで会場内の笑いを誘っていました。
主演のI LOVE YOU@あいり さんは舞台挨拶とライブで何度か、
「実はあれは本当は50(55)分の映画として撮っていただいたもので…」
という言葉を口にされていて、この映画に出演された経験を大事にされているという印象を受けました。
JKファイターからJDファイターが実現するのか興味深いところです。
5.パピーゾンビ / 稲葉 司 監督
ゾンビに侵食される東京を描いた作品です。
ただ、ホラーというよりは、映像も台詞回しも完全にコメディ要素に舵を切った作品です。
以前の廃工場立て籠りとは別バージョンの作品でしたが、星野佳世さんが持つフライパン。そして独特の「呆気なさ」という点で、前作のテイストをしっかり受け継いでいると思いました。
6.東京のヘソで恋が走る / 稲葉 司 監督
食パンを加えたまま走って、角で出会いがしらにぶつかったことがキッカケで恋が始まる…というテンプレートを題材にした短編映画。
5分という短い時間の中での疾走感と合間のアクションがテンポ良く進んでいく感じの作品でした。
▼菜乃華れみ さん(左)と松山あおい さん
実はこの日、アイドルスナイパーの新作『アイドルスナイパーW』の出演者発表もありまして、LEE LYNさんと共に菜乃華れみさんも出演されることが発表されました。
おなじく出演者として松岡千夏さんの姿を見ることができたのは個人的に嬉しかったです。
ビデオ作品で、素晴らしいアクションをされていたのと、ファイティングポーズの時の凛々しい表情が格好良い方なのですよね(^^)
松岡さん主演の稲葉監督のアクションヒロイン作品とかあったらいいなぁ…と思います。
座席の位置と、コンデジカメラの性能という制約があったので、全ての方を撮ることはできなかったのですが、
舞台挨拶の和やかな雰囲気
渋い滝川 拳 さんの御姿
ライブパートのあいりさん
同じくライブパートの松山あおいさん
…といった感じで何とか撮ることができました。
上映、舞台挨拶、映画主演ヒロインのライブという、ヒロインアクションまつりならではのメニューに大満足の1日でした。