さて、忘れないうちに日曜日のことを
午後を少し回ってから、いよいよ看護師さんが後に私が神の薬と崇めることになる、血液製剤ガンマグロブリンを持ってやってきました
これ、やるとねー、びっくりするくらい元気になるんですよ〜
ほんまかいな?と、半信半疑
そりゃ、そうだ
川崎病なんて名前しか知らないし、どんなもんかもわからん
まして、治療法や経過など
現在、都内で新米ママの三島クイーン♡ウータンから、
あんたネットで色々調べるんじゃないよ!と、忠告されていたので、それを守ったんです
最初ちょっと検索したけど…
なので、私、川崎病については医師の説明と、看護師さんが教えてくれる情報のみ
それで、十分
それ以外は、私にとっては余計なもの
いろんな人がいろんなことを言う、あたかも自分の知識のように
しゃらくせー
惑わされねーぞ
それに、症状は個人差もあるもの
さて、ガンマグロブリン様を投与してわずか数時間後のこと
ちょうど熱さましも効いて、朝の姿はなんだったの!?と思うほどの回復ぶりには、顎が外れそうなくらい驚いてしまい、
なら、もっと早くやってくれよ〜(T ^ T)と、胃の奥の奥底から思いました
あれは、神の薬です
師匠に、即報告
化学療法やばい!すごい!と
そこはね、さすが師匠、冷静かつ的確にフィードバックしてくるんですよ
傾聴のプロセスですから師匠は
いつも、師匠とのテーマはバランス
今回も然り
化学療法と自然のバランスが大切よねって話に行き着くわけです
この世の全ては、やはりバランスなようです
昔、20代前半か中盤の頃ですね
やたらとプラス思考ポジティブ思考をおしていた時期に、友達の叔父さんに言われてハッとしました
人生なんてねー。辻褄あうようになってんのよ!あんた!良いことばっかりあれば、悪いことも起こるようになってんのよ
じゃなきゃ、不公平でやってらんないじゃないの〜
けっきょく、死ぬときはプラスマイナス0になるようになってんの
だって、どんなに毎日良い服着てたって死ねば裸よー?
起きてることに逆らうなんて無駄よ、無駄
すっごい、ザックザク、ビシバシ!心に響いたのでよく覚えてます
あの頃は、それでもプラスの多い人生を望んでいたので逆らってました(笑)
今となっては、よく理解できます
えーと。バランス
そう、バランスです
だいぶ、自分もバランスを保つとかバランスをとることが日常化していたようで、今回の息子の病気のことも、驚きはしたし、息子よすまん、と何度も思いますが、
そこは、現実をありのまま受け容れる
良いとも悪いとも思わない
ただ、現実をそのまま受け容れる
息子の病気は、誰のせいでもない
息子が苦しんでいる
息子が耐えている
息子にとって、最善の方法が最高のタイミングで行われる
その上で、私がサポートできることをただするだけ
代われるものなら代わってあげたい、とは思いませんでした
そんなこととても、おこがましくて思えなかったというか、思いつかなかった
冷たい母だと思いますか?
代わってあげたい、親なら誰もが口にすると思います
でも、私は何様でもないので、思えなかった
自分でもちょっとびっくりですが、
なんだろうな、コイツはやれる
みたいな、感覚がありました
だから、自然にまかせる
もし、死んでたら?
そ〜んなこと、想像する方がアホんだらです
大切なひとが死ぬかもしれない恐怖は、9年前にしっかり味わいました
生きた心地しませんでした
人間の致死率は100%
失う恐怖感といったら、ないです
ほんとに、あれは、ないです、キツいです
だからこそ、今この瞬間だけをみる
わかってるつもりで、普段できてないんだろうなぁ
だから、息子が自分の体を使って教えてくれたのかもしれないです
息子はいつだって、今この瞬間に全力投球です
大人は、昨日起きたことを悔やみ、あの時あーだったこーだったと掘り起こして揉め、明日を心配して暗くなる
少なくとも、入院した日からこの数日は、今この瞬間をいかに充実させるか
そこに、いやでもフォーカスする状況
いかんせん、医学的に私にできることがないので、暇なんです
できることは、息子と遊ぶこと
息子をなだめること
息子にご飯たべさせること
息子を寝かせること
そこで、どう自分の時間を確保するか
日々、育児や家事で、生きるというよりは暮らすことがメインになっている日常から、息子の病気をきっかけに自分と向き合うチャンスをもらえた気がします
いまのこの時代、いまのこの医学の発展のおかげ様で、神の薬は存在し
息子はメキメキ回復
1週間弱、ぐったりしていた人間とは思えない
この1週間という時間はほんとに実在した時間なのか?と疑うほどエネルギーに満ち溢れています
私の心も、鍛えられました
なんだか、パラレルワールドに引き込まれた気分です
この人の母にさせてもらえたことを、ありがたく思うと、息子に足を向けて寝られませんね
コイツとは、長い長い付き合いになります
また、元気に回復してるとは言え、彼は難病患者
入院生活もまだしばらく続きそうですし、息子からもらった時間というギフトを有効に、そして有意義に過ごします
もちろん、息子とです
闘病備忘録のはずが、
話が脱線しました
ご愛嬌、ご愛嬌
Miz