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2023年10月 肝転移ありの大腸がんステージⅣと診断
2023年11月 抗がん剤治療(XELOX療法)開始
(現在21サイクル目)
2024年1月 腸閉塞回避のためストーマ設置
2024年3月 XELOXに加えアバスチン投与開始
2024年夏 北米から日本に帰国。それに伴い転院
2024年9月 頭蓋骨転移発覚
2024年10月 頭部放射線治療終了
2024年12月 XELOX療法からIRIS療法へ変更
2025年1月 イリノテカンのみへ変更
2025年3月 背骨転移発覚
何も問題が無い期間は、ほぼ以前通りの日常を送っています。
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随分時間が空いてしまったが、実は現在入院中。
3月15日、背中の痛みが酷くなったことで病院に相談したら、すぐに救急車で来てくれと言われ、そのまま入院になった。
先日、背中の痛みの原因が背骨への転移だと判明。頭蓋骨への転移と同様、命に関わるものではないのでそれ自体は心配無用だが、今回は入院までの流れを一応記録。
2月13日(木)
20回目のキモセラピー。血液検査の結果は、肝臓の値は横ばい、輸血のおかげか血液の値はどれも改善されていた。でも、ヘモグロビンは7.8でまだ低く、ナースからは「結構低いけど、キモセラピーは大丈夫と先生に言われたのですよね」と言われた。
先生からは、27日に次のキモセラピーの予約は入れたが、その前に貧血の症状が酷くなったらすぐ連絡ください、輸血をしましょう、と言われた。輸血をしておいたほうが、次のキモセラピーが順調に進むということなのだろう。
副作用の吐き気も出ず、とても元気に過ごす。
2月20日(木)
27日のキモセラピーが順調に進むよう、血液検査。ヘモグロビン値は7.9あったので、大丈夫でしょう、ということになり、輸血はナシ。
2月27日(木)
21回目のキモセラピー。事前の血液検査の結果、ヘモグロビンも血小板値も大丈夫で、キモセラピー実施。しかし肝臓の値は上がったり下がったり、そして、腫瘍マーカーがかなり上がっていた。CEAとCA19‐9がどちらも一ヶ月前の1.5倍ほど。
実は一ヶ月ちょっと前くらいから背中の真ん中から左側に痛みを感じていて、起き上がっている時はなんともないのだが、横になると辛い。それがどんどん強くなってきていて、26日の夜はそれをかばって寝たためか右脇腹が寝違えたみたいにつってしまっていたのだ。
ネットで調べると、膵臓や肺、骨への転移の可能性もあるようだ。(まあ、「背中の痛み」「転移」などで調べているのだが。)
先生に伝えると、10日にCT検査をしてくれることに。それまでに痛みが引いていれば良いけど、一ヶ月で少しずつだがどんどん痛みは強くなっている。
痛みに関しては、オピオイド系の鎮痛薬「トラマドール(トラマール)」を処方してもらった。効かなかったら2錠飲んで良いと言われたので、27日のキモセラピー中に2錠服用したら、かなり長く効いてくれて、夜中はぐっすり眠れた。そのおかげで右脇腹の痛みもほぼ無くなった。
薬を目一杯服用しなくても痛みで生活に支障が出るほどではなかったので、基本的には心配はしつつもいつも通りの生活をしていた。
しかし血便が出るようになり、背中の痛みが消えないこと、特に横になると強くなること、前回よりずっと長く続く血便、ネットで見た「骨への転移があったら余命1年」という情報、などで心配になり、先生に電話で相談。
先生は、まず、3ヶ月前のCTで全く転移が見られなかったので、骨への転移だとしてもそれが理由でこんなに急激に痛むことはあまりあり得ないこと、痛んだとしても骨への転移は基本的に命に関わるものではないこと、治療をするとしても痛みを取り除く処置をするだけとのこと、そして、「骨への転移があったら余命1年」の情報は間違いで、転移しているからステージⅣだという意味でしか無いということ(余裕がなくなると、こんなネットのいい加減な記事を真に受けることが未だにあるのだ。猛反省)、これだけしっかり説明していただけて、とりあえず少しホッとした。予定通り10日にCTを撮ることにしてもらった。
3月10日(月)
かなり貧血の症状が出ているように思い、CTの前に血液検査をして、その結果次第で輸血をしてもらえることに。
背中は相変わらず横になるとかなり痛くなり、しかも左脇腹やみぞおちの方まで痛んできて、夜中も寝返りで何度も起きる。背中の痛みを軽減する体勢というのがあるが、同じ体勢ばかりでは疲れて起きてしまうのだ。かと言って、他の体勢をとっても更に痛くなるだけ。骨への転移か、肺か、膵臓か。でもそれにしてはネットで調べた限りその他の症状がピタッと一致しない。腰痛用のベルトを締めすぎたか、と病院へ行く電車の中ででも検索。転移であったらまた療法を変えなければいけなくなる。そのうち効く療法がなくなるのでは、とそんなことばかり考えていた。
到着してまず採血。ヘモグロビン値は驚異の5.1。やはり来ていただいて正解でしたよ、と言われる。CTの後に輸血をしてもらうことになった。
そして、背中の痛みなどに関して話していると、転移だとしても12月頭のCTに何も映らなかったのが、ここまで痛むほど急に大きくなる可能性は低い、血便などの状況を考えても、胃潰瘍か十二指腸潰瘍である可能性がある、と。
考えもしなかった。血便は抗がん剤の副作用で、背中の痛みとは別物だと思っていた。転移以外の可能性が出てきて、暗い気持ちにパッと明かりが差した。
今日のCTで急を要するようなものが見つかったら輸血中に部屋まで行くかもしれない、と仰っていたが、来なかったので、大変なものは見つからなかったのだと思う。
輸血の部屋では、ああ、Neneさん、待っていました〜大丈夫ですか?と迎えられる。ヘモグロビン値が5というのはなかなかないそうで、そのナースさん自身、8だった時があったけどフラフラでしたよ、とのこと。私は階段を一階分一気に上がれるかどうかで貧血を判断していたが、私は鈍いのかな。
輸血も2回目で、特に問題もなかったのでスムーズに進み、2時間半ほどで終了。その日は前から行きたかった居酒屋で夫と長男と夕食。転移じゃない可能性が出てきて、しかも久々の居酒屋メニューが美味しくて小さくて手軽で、嬉しく美味しい夜だった。
3月13日(木)
22回目のキモセラピー。終了後、珍しく吐き気がして、病院のトイレで戻してしまった。病気が判明してから戻してしまったのは多分初めて。その後も背中の痛みを含む不調は続き、結局13日と14日は結局仕事ができず、そのまましばらく休ませてもらうことになった。
♫ おまけの写真コーナー ♫
友人から、友人の家の庭にあった梅の小枝を戴いた。戴いた時は蕾だったが、水切りをしてコップに挿しておいたら翌朝には可愛らしい花が満開に。