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2023年10月 肝転移ありの大腸がんステージⅣと診断
2023年11月 抗がん剤治療(XELOX療法)開始
(現在20サイクル目)
2024年1月 腸閉塞回避のためストーマ設置
2024年3月 XELOXに加えアバスチン投与開始
2024年夏 北米から日本に帰国。それに伴い転院
2024年9月 頭蓋骨転移発覚
2024年10月 頭部放射線治療終了
2024年12月 XELOX療法からIRIS療法へ変更
2025年1月 イリノテカンのみへ変更
体調の波はあるけど、 今のところだいたいとても元気に、
ほぼ以前通りの日常を送っています。
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相変わらず、病人とは思えないくらい普通の日々を送ることができているのだが、年明けから血液関係の問題がちょこちょこ発生した。全て抗がん剤の副作用。
肝臓の値は良くなっているので、キモセラピーが延期になっても、今回はそこまでショックではない。
■血小板値の低下で、キモセラピー延期
今年最初のキモセラピーの前の血液検査で、血小板値が61に。基準値が158〜348なので、J先生曰く、万が一脳出血でも起こった際は危険だから、IRIS療法からS-1を抜いてみましょう、と。
療法を変えることでその日はキモセラピーを実施できないらしく、一週間ほど延期になった。
S-1(3週間周期で服用する錠剤)を抜くことで、キモセラピー自体が3週間毎から2週間毎に変更に。
■超低血圧、でもキモセラピー実施
18サイクル目のキモセラピー実施日、病院へ向かう電車の中で立っていられないほどフラフラしてくる。
腸でかなり出血があったようで(出血も血が止まらないのも副作用)、病院で血圧を測ると上が85。血圧は元々低いが、85は初めて。
数字を見て、私の顔を見て、ナースの方が「大丈夫ですか?顔が真っ白ですよ!」と駆け寄ってくる。
いつも通り病院内のコンビニで買ったもので昼食を済ませ、その後もう一度測ったら92。
でも先生は血圧に関してはさほど気にしていない様子で、とにかく肝臓の数値はどんどん良くなっているし、CRPも下がっているし、血小板値は61から93と、1.5倍以上になっており、キモセラピーできますね、ということになった。良かった!
血圧の低さと頭痛とでかなりフラフラのキモセラピーだったが、なんとか終えて、帰りはもうタクシーにしようと思っていたら、タクシー乗り場がある病院からならともかく、処方薬を買った調剤薬局周りではなかなかタクシーが捕まらない。
アプリで呼ぼうにも風が強くてとにかく寒く、外に立って待つことが難しく、諦めてなんとか電車で帰宅した。
その後丸4日、体調不良が続いたので、これからキモセラピー(イリノテカン)後は4日ほどこんな感じになるのか、と覚悟したが、この体調不良は単に低血圧のせいだった。
キモセラピー1週間後でも血圧は上が80だったが、その後徐々に上がっていき、そうするとその後のキモセラピーでは、翌日から普通に元気な日常に戻った。
余談
友人が教えてくれた、建築家の安藤忠雄のインタビュー記事。
この人は80歳で、がんを含め複数の病気で臓器を5つ失っているそうなのだが、とてもポジティブ。病気も現実もすべて受け入れて、状況に合わせて柔軟に生きることが大切だそう。
「学歴が無いなら無いなりの生き方を、お金が無いなら無いなりの生き方をしなければいけない」と。面白いものを探す努力を惜しまず(これには忍耐力が必要)、楽しんで生活しなければいけないと。
ステージⅣのがん患者も、ステージⅣのがん患者なりの生き方をすれば良い。
失ったものを数えるのではなく、この状態で得られるものに目を向ければ良い。
この記事も、私の気持ちを楽にしてくれるもののうちのひとつ。
(でも、抗がん剤治療で今現在本当に苦しい日々を送っている方々もいるので、簡単に誰に対してでも言えることではない。私に対して言うだけ。)
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火事の影響で現在この街がどうなっているのか、想像すると胸が痛い。